口コミで評判 老舗みそ蔵が手掛けた「パン」がヒット 首都圏のマルシェに出店 みその消費量が減少傾向の中…発酵王国・信州の魅力発信
こうして出来上がったみそは甘みとコクがあり地元客を中心に支持されてきました。 旧戸倉町出身の男性: 「ここのやつじゃないとダメなんで。他とは比べ物にならない」 旧戸倉町出身の女性: 「『ふき味噌』が食べたくて。おいしいって評判です」
■長く逆風…みその消費量は減少傾向
自慢のみそですが、実は長く逆風にさらされてきました。 総務省の家計調査によりますと一世帯当たりのみその年間購入額は減少傾向。1980年代は3500円から3800円程度でしたが、2000年代に入ると3000円を割り、2023年は2103円まで下がりました。 食卓の洋食化の影響とみられます。
■みそを使ったパンを発売
そこでー。 味噌蔵たかむら・高村秋光社長: 「需要を増やすにはどうしたらいいか。生みそを使った加工品に提供しながらやっていけば、ちょっと販路は拡大するかなって」 「たかむら」は加工品の販売に乗り出し、10年前、「おばすて味噌蔵ぱん」を発売しました。 地元の姨捨サービスエリアと共同開発したもので息子で専務の佑樹さんの伝手を頼り、岐阜県のメーカーに製造を委託、半年かけて完成しました。 デニッシュ風の生地に、みそと白あんを混ぜた「味噌あん」を練り込んであります。 味噌蔵たかむら・高村秋光社長: 「どのみそがいいかというのを最初苦労したかな。(使っているのは)ちょっと麹の少ない、ちょっとしょっぱめかなっていう(みそ)。それがかえって良かったんじゃないかな。どっちかというと甘めのパンなんで」
(記者リポート) 「パンの甘みとみその塩味の相性がばっちりです。鼻にみそのいい香りが抜けていきます」
姨捨サービスエリア(上り)・宮崎徹支配人: 「午前中に入荷するんですけど、場合によっては(その日のうちに)売り切れてしまうことも。(SAに)立ち寄るきっかけになる目玉の商品になっている」 始めて購入(上越市から): 「おみそは田楽とかにつけたりして食べるイメージなので、ちょっと珍しい」