ヒョンデよりSUVタイプのFCEVコンセプトカー「イニシウム」がワールドプレミア。航続距離650km以上を目指す2025年前半登場予定の意欲作だ
ヒョンデの水素バリューチェーンブランド「HTWO」第1号車
ヒョンデ(Hyundai Motor)は、2024年10⽉31⽇に韓国・ソウルにあるヒョンデ・モータースタジオ⾼陽において、SUVタイプのFCEV(燃料電池⾃動⾞)コンセプトカー「イニシウム(INITIUM)」を世界に向け公開。2025年前半には量産モデルが登場する予定だ。 【写真はこちら】都市とアウトドアの両用を意識してデザインされたルーフラック。(全13枚)
1998年よりFCEV(燃料電池車)の開発を開始し、直近では量販モデル「ネッソ(NEXO)」をマーケットにリリースしているヒョンデ(Hyundai Motor)が、FCEVの新たな一歩を踏み出した。 2024年10月31日にヒョンデ・モータースタジオ⾼陽(韓国・ソウル)において、世界に向けて公開されたSUVタイプのFCEVコンセプトカー「イニシウム(INITIUM)」がそれだ。「イニシウム」とはラテン語で始まりや最初を意味し、「水素エネルギーのパイオニア」という思いが込められているという。 すでにFCEVを手にしているヒョンデがなぜに「水素エネルギーのパイオニア」と、このコンセプトカーを重ね合わせたのだろうか? それは、ヒョンデが2020年に発表したグループの⽔素バリューチェーンブランド「HTWO」を体現するはじめてのクルマとなるからだ。「HTWO」とは、ヒョンデが未来の水素社会を見据えた、水素の製造から貯蔵→輸送→利⽤までのエンドツーエンドの⽔素エネルギーソリューションのことだ。 そして、「イニシウム」には「HTWO」と連動する新たなデザイン言語「アート・オブ・スチール(Art of Steel)」がはじめて採用される。「HTWO」のシンボルである「+」をモチーフにデザインされたライト類が、そのことを色濃く物語っている。 ルーフラックは都市とアウトドア両⽅のライフスタイルに合うようデザインされたそうで、足元の21インチホイールはタフさの表現だ。 搭載されるモーターは最高出力150kWを発生し、航続距離は650km以上を目標値に掲げている。V2L(Vehicle-to-Load)にも対応し、屋外ターミナルは220Vの家庭⽤コンセントに直接接続することができる。 なお、「イニシウム」は、ロサンゼルスオートショー(11月22日~12月1日)と広州モーターショー(11月15日~11月24日)で展示され、量産モデルは2025年前半に発売される予定だ。
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