大阪市の松井市長 時短要請について「規制緩和はちょっと厳しいのかなと感じる」
大阪市の松井一郎市長は17日午後、大阪市役所で定例記者会見を開いた。会見の中で松井市長は、大阪市全域で行われている飲食店などに対する午後9時までとしている時短要請について「規制を緩和していくという状況には、ちょっと厳しいのかなというふうに感じています」と述べた。 【中継録画】大阪市・松井市長「市の感染者数は下げ止まり。時短要請の緩和は難しい」(2021年3月17日)
宣言解除後2週間、市長「やはり下げ止まっている」
会見では報道陣から「22日以降の時短要請の対象範囲や時間について市長の考えは?」という質問があった。 それに対し、松井市長は「緊急事態宣言解除になりまして、2週間少しが経過をしましたけれども、やはり下げ止まっている」と話した。 また、日々の陽性者数が2桁から3桁の間を日々行ったり来たりの状況とし「この状況ではさらなる制約、規制を緩和していくという状況にはならないんじゃないかなと思っています」と続けた。
規制を緩和していくという状況には、ちょっと厳しいのかな
報道陣からは「現在、大阪市内全域を対象に行われている、午後9時までの時短要請をどう10時まで後ろ倒しするのは難しいか」という質問もあった。 松井市長は「今日、あすの数字も見た上ですけれども、今、この直近3日間程度の数字を見ていると、なかなかさらに規制を緩和していくという状況には、ちょっと厳しいのかなというふうに感じています」と述べた。
ワクチンが接種されるというのが規制緩和への1つの目安
このほか、別の報道陣からは「どういう状況になれば規制が緩和されるのか」という質問があり、松井市長は「重篤な状況になるリスクの高い、高齢者や基礎疾患のある方にワクチンが接種されるというのが1つのやっぱり目安になってくると思います」と答えた。
しかし、ワクチン接種にはこれからまだ時間がかかるとし「大阪モデルの中で、緑ランプが点滅すれば、それは1つの目安となる。午後9時を後ろ倒しするというのは、黄色信号の中でのバランスをどう取っていくかっていうのが非常に難しいなとは思っています」と話していた。
「吉村知事とは絶えず相談していますから」
松井市長の規制緩和は難しいという言葉に、別の報道陣からは「市長の考えは知事も理解しているのか」という質問もとんだ。 それに対し松井市長は「吉村知事とは絶えず相談していますから。大阪府が司令塔。専門家会議をつくって司令塔になっているわけですから。やはり今の状況ではなかなか規制を解除していくというのには難しいという、そういう認識では一致しています」と話していた。