“Z世代のカリスマ”モデル→女優で飛躍 初演技で痛感した無力さ「悔しさをバネに」
やりたいことを言霊に「しっかりと言うようになりました」
――明るいイメージの莉子さんですが、オンとオフで変化はありますか。 「私は誰に対してもどこにいてもこんな感じなんです(笑)。友達からも『テレビの莉子と、隣にいる莉子ってマジで変わらない』って言われるぐらいです。いろんな自分を作っちゃうと苦しい気もするので、できるだけ自然体でいようと自分の中で決めてます。頑張りすぎないことも最近は覚えて、自分の中で調節することもできるようになってきたので、そこは自分で『成長したね』って認めてあげたいです」 ――以前は頑張りすぎてしまうこともあったのでしょうか。 「キャパオーバーして、しょっちゅう号泣しながら、友達に電話かけたり、お母さんに話を聞いてもらったりしていました。そういうことばっかりだったんですけど、20歳過ぎてからは、自分の中でのキャパを把握する作業が上手になった気がしています。それもあって、役者のお仕事も集中しやすくなったり、やりやすくなった感覚があります」 ――10代から支持を集めていますが、年齢を重ねていく中で変化を意識することはございますか。 「『Popteen』のモデルをやっていた時は、まさにSNSの印象が強かったと思います。でもそれも高校と一緒に卒業すると、自分の中で決めてやっていました。自分でそういったタイミングを決めることが多いですね。『Popteen』を卒業してからはお芝居よりに、お仕事の内容も変わっていったというのもありますし、特に20歳を超えてからは、『インフォーマ』のような作品をやらせていただいたり、そういう機会もいただいたので、これからは作品の色みたいなものを考えながらやっていきたいです。 でも制服は25歳まで着たいと宣言しているので、学園系をやりたい気持ちもまだまだあります。私はマネジャーさんと話し合う機会が多い方だと思っていて、ちょっとしたことでも、『これやりたい』とか『これってどうしますか』とか積極的に自分から聞くようにしています。『来年はこういうのをやりたい』と言葉にするようにもなりました」 ――しっかりとやりたいことを言葉にすることを心掛けているんですね。 「そうなんです。かといって、それをSNSなどで発信したいというわけではないんです。SNSはゆるく自分のペースでやっていきたいですし、ファンの方に向けたコンテンツとして楽しんでいただきたいと思っています。公にしたいわけではなくて、ここ数年は仕事については、マネジャーさんたちにしっかりと言うようになりました」 ――今後、出演してみたい作品や挑戦したい役柄などはございますか。 「今回の『インフォーマ』もそうですが、『え、莉子ちゃんこれ出るの?』みたいな作品に出ることをずっと目標に掲げています。悪役やちょっと闇を抱えているような役もやってみたいです。これまでは、元気な女子高生みたいな役が多くて、そういったイメージを持ってくださっていることは、とてもありがたいのですが、今後いろいろ挑戦していくという意味では、『莉子ちゃん、こんな役もできるんだ!』とファンの方から言っていただけるような役をやっていきたいです」
中村彰洋