“Z世代のカリスマ”モデル→女優で飛躍 初演技で痛感した無力さ「悔しさをバネに」
挑戦できるものは「全部やりたい!貪欲なんです(笑)」
――舞台初出演、映画初主演などここ1~2年の活躍が目覚ましいですが、実感はございますか。 「『忙しくしてるよね』と言ってくださることも増えたのですが、全然そんなことないんです。休みも取りながら、楽しくやらせていただいています。個人的には去年が踏みとどまった1年だなと思っているんです。納得できるものがあまりなく、悔しいと思うことが多い年で、今年はそういうのを少しでも減らしていきたいと思っていました。『インフォーマ』も『恋僕』(映画『恋を知らない僕たちは』)もそうですが、色の違う良質な作品に出させていただけたので、成長できたと思える年にはなったと思っています」 ――去年の悔しい思いとは具体的にどういったことでしょうか。 「仕方ないことなのですが、この仕事をしていると出たかったものにタイミングが合わなくて出られなかったり、作品でも思った通りの演技ができなくてメンタルが落ちちゃったり、悔しいなと感じることが多い年でしたね」 ――普段から悔しさをバネにするタイプですか。 「負けず嫌いでバネにするタイプだと思います。私は仕事をずっとしていたいタイプなので、休みは週に1回あれば十分なんです。マネジャーさんに常に『仕事入れてください!』とお願いしています。ちょっと前までは、休みがずっと続くと何をしたらいいのか分からなくて、『仕事ないですか?』ってとにかく焦って追い込まれたりしていました。最近はそこの両立も、だいぶうまくなったと思います」 ――モデルからスタートした芸能生活ですが、いつごろから演技に興味を持つようになったのでしょうか。 「4年前に『小説の神様』という映画に出させていただいた時に、何もできなかったんです。お芝居のことをほぼ知らないままに出た作品だったので、基本的なことすらもできない状態でした。佐藤大樹さんや橋本環奈さんだったり、いつもテレビ画面越しで見ているような方たちとご一緒した時に『私って何もできていないな。全然ダメだ』と思いました。 その経験がすごい悔しくて、それをバネにワークショップに通ったり、映像をたくさん見たり、オーディションをもっと受けるようになったりしていきました。そういうことをしている内にお芝居が楽しくなったという感じでした」 ――最初は戸惑いがあったんですね。 「なんで急に私なんかがお芝居してるんだろうみたいな気持ちもあって、なかなか楽しいと思えなかったんですけど、お芝居の基本を知ることで、楽しさに変わっていった感覚です。でも、お芝居をずっとやりたいというよりも、バラエティーもやりたいですし、モデルももちろんやりたいです。全部やりたい! 貪欲なんです(笑)」