上野樹里さん「食で子どもの未来明るく」 斎藤工さんは「腸活」語る 加古川で給食題材の映画イベント
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有機栽培によるオーガニック食材の給食を導入する学校を題材にしたドキュメンタリー映画「夢みる給食」の上映会が21日、加古川市加古川町北在家の加古川市民会館であった。映画でナレーションを務める加古川観光大使の上野樹里さんが発案。上野さんの呼びかけで俳優の斎藤工さん、同映画のオオタヴィン監督も同市入りした。3人はトークショーで、有機野菜や発酵食品など「食」へのこだわりついて語った。(児玉芙友) 【写真】母校の小学校にサプライズで登場した上野樹里さん 映画は、子どもたちに安心安全な給食を届けようと、オーガニック給食を導入する全国各地の自治体や栄養士、農家らを取材。それぞれの視点から学校給食の安全性を問う。自主上映で全国展開されている。 上野さんが地元加古川市でも映画をきっかけに、オーガニック食材について考える機会にしてほしいと、自ら同館に電話して上映会を企画。市民団体や地元企業が協力した。斎藤さんは昨年、同監督による食育のドキュメンタリー映画「いただきます」の上映会を熊本県で企画。ドラマで共演経験のある上野さんが今回の上映会に誘った。 上映後のトークショーで、上野さん、オオタ監督、斎藤さんが舞台上に姿を現すと、1500人の観客が拍手で迎えた。オオタ監督の司会で、上野さん、斎藤さんは映画の感想や自身の食へのこだわりを語った。 斎藤さんは新型コロナ禍に体を強くするため、発酵食品や「腸活」に興味を持ち始め、食事に取り入れていくうちに「スーパーの野菜が、生育から棚に並ぶまでの流れを想像するようになった」という。「(食べ物も人も)意識しないと発酵ではなく、腐敗してしまう。きょうここに集まった人、一人一人が周りにいい影響を与える発酵的な取り組みができればいいなと思う」と呼びかけた。 上野さんは「食の力で加古川の子どもたちの未来がより明るくなればうれしい」と話した。 会場の外には「オーガニックマルシェ」が開かれ、東播磨一円の約20店舗が集結。有機農家による野菜の販売や、オーガニック食材を使った軽食、スイーツの販売があった。 □ □ 21日は上野さんが加古川観光大使に就任して3年の記念日。加古川のことを広く知ってもらおうと、20日には全国から集まったファンとまち歩きを楽しんだ。事前に申し込み抽選に当たった20~60代の男女12人と一緒に「樹里の加古川オフめぐり」として、鶴林寺や旧加古川図書館などを巡り、地元グルメ「かつめし」も味わった。