「集中ケア」より、いまは「没入ケア」! 年末年始の疲労肌を立て直すケアとは?【美の巨匠・齋藤薫さん連載】|STORY
数々の女性誌で長年活躍している美容ジャーナリスト・齋藤薫さんが、STORY読者の悩みに寄り添うQ&A連載。体の変化が目に見えて表れはじめ、不安や悩みも増えてくる40代に、美の先輩からの叡智をお届けします! ▶︎【アイテム別にチェック】お疲れ肌を“立て直す没入ケア”アイテム6選
時々お手入れ法を変えると、美肌が目覚める?
同じ化粧品を長く使い続けると、効きが悪くなる……よくそう言われるけれど、それってホント? 結論から言うなら、ノー。確かに最初に使った時よりも、効果実感が薄くなることはあるけれど、それは肌が改善した分、実感の幅が減るだけ。肌が慣れてしまうというのは、基本的に誤解であると言われる。 ただ、そう感じるのは確かで、それも“肌が慣れてしまう”というよりは、自分が“そのお手入れに飽きてしまう”からなのではないか。だからこそ、たまにお手入れ法を変えてみる。 自分を飽きさせないためのお手入れ法チェンジ、 それだけでも肌が覚醒し、美肌印象が増すのは本当に不思議なほど。 極端な話、化粧品そのものを変えなくても、塗り方を変えるだけで、ハッとするほど効き目を感じたりするものなのだ。
だから、集中ケアより「没入ケア」!
かつては市場を騒がせた”集中ケア”。例えば2週間にわたり、いつものお手入れをそれにすっかり切り替えるといった短期集中スペシャルケア。試したことはあるだろうか? 高級ブランドにはそうした製品が今もあるけれど、正直、期待したほどではなかったと言う声が少なくない。 それは裏を返せば、その「集中ケア」と言う響きに期待値が大きすぎたから。2週間後には見違えるほどキレイになれると思ってしまうからこそ、どうしても不満が残る結果になりがちだが、ある意味そこまでしなくても、集中ケア的な実感を得ることはできるはず。 それを叶えるのが「没入ケア」。文字通り、ただひたすら一つのお手入れに没頭すること。同じ化粧品を使っても、お手入れの仕方を変えるだけで効果実感が増すように感じるのは確か。さらにその行為に没頭すれば、明らかに効果が増すのだから、もう迷わず試してみて欲しいのだ、没入ケアを。 例えば、自分自身こんなことがあった。外出中に見た鏡で、あまりにも衰えと疲労感が激しかったので、その夜は家に帰って初めて自分なりの没入ケアをしてみた。つまりいつもと同じ化粧品を使って、3倍時間をかけ、3倍丁寧に、3倍集中してお手入れをしてみたのだ。するとどうだろう。それだけで、肌が本当に見違えた。お手入れに没入するだけで、こんなに肌って変わるものなのかと驚くほどに。