【つり革】関西人は“丸”が好き!? 「三角型ってなんかイキってるやん!」←つり革で見る地域性
電車やバスに乗ったときにつかまる、「つり革」。何気なく見ると、丸や三角、四角形や楕円形。私自身は見たことはないですが、なかには、ラブリーなハート型のほか、テーマパークがある沿線の電車にはメインキャラクターを形どったものがあったりと、いろいろな形があります。とはいえ、最もよく目にするのは丸か三角形のどちらかやないでしょうか。 【写真】あなたはどっちが好き? 丸型or三角形 『つり革』に見る地域性 丸と三角形だと、持った感じが全然違うんですけど、皆さんはどっちが好みでしょうか? 関西各所で乗客の方々に聞き込み調査をしてみました。 聞き込み調査の結果、ほとんどの人が「丸型がええなあ!」と回答。 その理由について突っ込んで聞いてみたものの、「つり革といえば丸型でしょう」「丸型が昔からの馴染みやん」と、形による使い勝手の話はほとんど出てこず。 大阪での聞き取りでは、「なんか、三角形のつり革って“イキって”ない!?」なんて言う人も。 三角形が“イキってる”とは、どういうこと? その真意についてさらに深掘りしてみると、「三角のやつって形がシュッとしてて、なんか、スマしたような感じやん」とのこと。なるほどつまり、“洗練されている都会感”があるということなんでしょうか。 その人は続けて、「違いがあるといえば、関東に行ったときに電車に乗ったら、三角形のつり革が多かったわ」とひと言。 調べてみたところ、確かに、東日本の電車では三角形のつり革のほうが採用率が高いみたいなんです。一方の西日本は、丸型が多いのだそう。 聞き込み調査をしているときに偶然出くわした、地域文化に詳しい大学教授の方いわく、「関西人は“丸”が好きなんやと思います」とのこと。 関西にはもともと商売の文化が根づいているため、昔から、「儲かりまっか?」「ぼちぼちでんな」というやんわりとした表現や、「まあまあまあ」と場を収めたりと、角が立たないのを好むところがあります。 つまり、形にしても、角がある三角形や四角形よりも丸のほうが良いと感じる傾向にある、と。それから丸は、心理的にもやわらかい・安心感があります。 お母さんが作るおにぎりでも、関東は三角にぎりが多く、関西は俵形でにぎる人が多い。俵形の断面は丸型ですからね。大学教授のその人は、「そういった理由から、つり革も丸型を好むんやと思いますよ」と言うてはりました。 関西人は“丸”が好き。それが、つり革の好みにも表れているのかもしれませんね。 ※ラジオ関西『バズろぅ!』2024年10月26日放送回より (『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)
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