「幸せ=お金」の考えは不幸を呼ぶ 幸せな老後を送る真の4箇条
老後の不安が尽きません
輸入品の価格高騰による影響で、インフレ傾向が続く日本。まだまだ物価の上昇傾向も続くと予想されています。そんな財布のひもを締めざるを得ない中、世間では人生100年時代といった言葉も一般化し、「老後資金はいくらあれば安心か」などと、メディアは何かと不安をあおっているようにも感じます。資産形成のために投資信託やNISA(少額投資非課税制度)は社会人の常識と言わんばかりですし、公的年金だけでは不安だからとiDeCo(個人型確定拠出年金)に加入している人も多いでしょう。 【関連画像】大愚 和尚、佛心宗大叢山福厳寺住職 老後のために、一体いくらあれば安心できるのか。将来のお金の不安を抱えながら、物価が高騰し続ける日々をつましく生きることに疲れてはいないでしょうか。老後の資金は足りるのかと心配になる気持ちも分かりますが、今のままではいくらお金をためても、あなたの不安は尽きることはないのです。 チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は、あるジャーナリストに「人類に関して最も驚いたこと」を尋ねられたとき、こう答えています。 「人はお金をもうけるために自分の健康を犠牲にし、そして健康を取り戻すために、稼いだお金を犠牲にしています。常に将来に不安を抱き、今という瞬間を満喫できていません。結果的に、今現在にも未来にも、どこにも生きることができていない。あたかも自分は死なないと思って生きているから、『今を生きる』経験をしないまま、死んでゆくのです」 現代は資本主義社会ですから、「幸せはお金で買える」「お金さえあれば幸せになれる」と、勘違いを起こしやすくなっています。現代人の多くは、お金がなければ幸せになれないという強迫観念の下に、「幸せ=お金」だという思い込みを捨てられずに生きているのです。 もちろん、若いうちはしっかりと働いて稼ぐことも重要です。しかし熟年層になってもなお、多くの人はお金に執着しています。幸せとは、お金がすべてではない。早いうちからそれに気づくと、その後の人生がとても楽になります。そこで今回は、本当の「幸福の条件」をお伝えすることにいたしましょう。