桑木志帆が国内メジャー初制覇 完全Vで今季3勝目「今は海外の試合に出てみたい」/国内女子ゴルフ
JLPGAツアー選手権リコー杯最終日(24日、宮崎・宮崎CC=6497ヤード、パー72)今季最終戦。桑木志帆(21)=大和ハウス工業=が3バーディー、3ボギーの72にまとめ、通算12アンダーで初日からの単独首位を守る完全優勝。国内メジャー初制覇で、今季はツアー初優勝から3勝を挙げた。小祝さくら(26)=ニトリ=が1打差の2位。年間女王の竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=は5位だった。 【写真】優勝を決め笑顔で手をあげる桑木志帆 日本ツアーの中心の一人に、完全に躍り出た。今季3勝目で、国内メジャー初制覇。桑木は「初めて完全優勝ができたのでうれしいです」と満面の笑みを浮かべた。 3打リードの単独首位で出て、1、3番でボギーをたたいたが、6番から3連続バーディー。2打リードで迎えた難関18番(パー4)は「最悪ボギーでもいいと思っていた」。左の林を避けたティーショットは右のバンカーに入ったが、落ち着いてボギーでしのいで勝利。2日連続2サム(2人一組)で回った年間女王の竹田麗央、2位に入ったツアー通算11勝の小祝さくらを退けての国内メジャー初戴冠に「価値がある」とうなずいた。 今季から、2021年東京五輪銀メダルの稲見萌寧を支えた小楠和寿トレーナーに師事し、毎週月曜日の約3時間をトレーニングにあてた。その結果「理想のスイングが安定してできるようになった」。飛んで曲がらないショットが身につき、今季13イーグルは単年シーズン最多記録。バーディー数は1位の小祝と1つ差で2位の429を積み上げた。 来季は海外メジャーにスポット参戦して経験を積み、米ツアーの予選会に挑戦する青写真を描いている。「来年は(日本ツアーを)自分が引っ張っていきたいし、今は海外の試合に出てみたい気持ちもある」。桑木の表情は自信に満ちていた。(鈴木和希)