J1で55ゴール 武藤雄樹がJ3のSC相模原に移籍したワケ「自分が最後にやりたいと思えるチームでプレーしたい」
――移籍加入以前は、相模原というクラブをどう見ていたのですか。 「はじめは『相模原に(Jクラブが)できたんだ』くらいでしたね。でも、座間市がホームタウンになったっていう話を聞いたりするようになって、僕が子どもの時は横浜や平塚に試合を見に行っていましたけど、今は地元でJリーグの試合が見られるんだなって。しかも、相模原にはレジェンド、スター選手たちがどんどん入ってきて、川口(能活)選手とか、稲本(潤一)選手とか、僕が憧れていたような選手を間近で見られるのはすごいなって思いながら見ていました」 ――武藤選手の家族や知り合いも、応援に来やすくなったのではないですか。 「それは、めちゃくちゃ感じますね。思った以上に地元の仲間からの反響はありました(笑)。僕が初めてギオンス(ホームの相模原ギオンスタジアム)で試合(第26節AC長野パルセイロ戦)に出た時も、すごい雨だったんですけど、僕の友だちがたくさん来てくれたり、子どもの時の指導者の方が来てくれたり。今でも応援してくれているんだなって感じて、すごくうれしかったです。僕は(小学生の時に)FCシリウスっていうチームにいたんですけど、そこの子どもたちもJリーグや相模原に興味を持ってくれたらうれしいですね」 (つづく) 武藤雄樹(むとう・ゆうき)1988年11月7日生まれ。神奈川県座間市出身。武相高→流通経済大。2011年、ベガルタ仙台入り。2015年に浦和レッズへ完全移籍し、同シーズンと翌2016シーズンにふた桁ゴールを記録。主力選手として活躍し、数々のタイトル獲得にも貢献した。2015年には日本代表入りも果たし、東アジアカップで2試合に出場し2ゴールをマーク。その後、2021シーズンの途中に柏レイソルに移籍。そして今季、8月に地元のSC相模原に加入した。
浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki