「なんでパパを見殺しに!」「何もしなかったお前が何を…!」フツーの家族ほど危ない。延命医療で分裂する「悲しい家族の特徴」
「延命治療」という言葉がトレンド入りした背景には、国民民主党の党首が「高齢者医療」「終末医療」の見直しなどに言及したことのほかに、以前から「尊厳死」に対するさまざまな意見がネットを中心に噴出していることにあるようだ。 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は「延命治療」の難しさについてこう話す。 「『延命治療』なしでは生存できない状態に陥った人は、当然、自分の意思を伝えることはできません。その際は医師と家族が話し合い、生命維持装置等を使うか否かを決めることになるようです。 しかし、これが一筋縄ではいかないのが人の情。たとえ事前に『指示書』や『要望書』を作成していても家族間で意見が分かれたり決定者が悩んだりと、問題は非常に根深いものになりつつあります」 今回は、義父の延命治療をめぐって身内のトラブルに巻き込まれたという女性に話を聞くことができた。 「うちの義父は、4年前に義母が亡くなってからというもの、『お母さんのそばに行きたいなあ』が口癖になりました。そのくらい義母の死を寂しがっていましたね」こう話し始めたのは八重樫依子さん(仮名/50代)。 「義父母はたいへん仲が良く、2人でカラオケ喫茶に行くことが好きでした。義母が持病を悪化させて亡くってからも、父は思い出のカラオケ喫茶に毎日のように通っていたんです」夫と一緒にこうした義父の行動を見守ってきたという依子さん。 「お義父さんは糖尿を患っていましたが、病歴が長く、病気とのつき合い方も上手になっていました。それでも、合併症の影響で足を悪くしていましたので、着替えやお風呂など、私たち夫婦の介助は必要不可欠になっていました」 当時82歳の義父は背が高く体重も重かった。依子さんは、介助はとても大変だった、と回想する。しかし…… 「お義父さんはとても大らかで愉快な人。私は一度も嫌味とか悪口とかを言われたことがありません。だから、ちょっとしんどかったですが、正社員からパートに切り替えて、お義父さんのお世話も頑張りました」 カラオケ喫茶へはお店の定休日以外はほぼ毎日通っていた義父。カラオケ仲間も大勢いた。「家から車で15分のところにあるカラオケ喫茶は、ソフトドリンクの種類も豊富で、お酒や甘いものNGだったお義父さんも安心して通えるいいお店でした」 毎日のように義父を車で送迎した依子さん。車も介助がしやすいタイプに買い替え、大柄な義父の唯一の生きがいをサポートし続けていた。
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