6速MTのみで新車232万円! トヨタ「ヤリス カップカー」に反響多数! 6点ベルト×「専用サス」に「硬派!」「本気(マジ)もんの走り屋仕様だ」の声も! ムダ装備“全カット”で色気ゼロ・走り特化の「めちゃ硬派モデル」とは
装備は必要最小限! めちゃ「硬派なヤリス」に驚きの声も
トヨタのコンパクトカー「ヤリス」には、近年では珍しい6速MTモデルが設定され、走りを楽しみたい人からも支持を集めています。 なかでも、わずか232万円で購入できるベーシックな「走り特化モデル」に対し、SNSなどではさまざまな声が集まっています。 【画像】超カッコいい! トヨタ「“すごい”ヤリス」を画像で見る(30枚以上)
1999年、欧州などをターゲットに誕生したコンパクトカーのヤリスは、その後2005年に2代目、2010年に3代目が登場していますが、その間日本では「ヴィッツ」の車名で販売されていました。 しかし2020年のフルモデルチェンジで現行型(4代目)に切り替わった際、国内仕様についても世界共通のヤリスに車名を統一しています。 ボディサイズは全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mm。 2023年に「パッソ」が生産を終えたことから、軽を除くトヨタ車のなかで国内最小モデルとなっています。 ベーシックな5ドアハッチバックのヤリスに加え、5ドアコンパクトSUV「ヤリス クロス」、3ドアスポーツの「GRヤリス」がラインナップし、シリーズを合わせると国内トップクラスの販売台数を記録し続けています。 いっぽう、ベーシックカーのポジションを担う反面、GRヤリスとともに国産車では希少な存在となったマニュアルトランスミッション(6速MT)車をラインナップするなど、クルマを操る歓びを求める人にとっては貴重な選択肢になっています。 そんなヤリスですが、トヨタ車のカスタムパーツを手掛けるトヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)が、「ヤリス カップカー」を販売しています。 ヤリス(5ドアハッチバック)をベースに、レース専用装備を架装した完成車両(コンプリートカー)で、ワンメイク(車種限定)レース「ヤリスカップ」での競技利用を主な目的としています。 レギュレーション(規定)が非常に厳しく設定され、改造も禁止された「同じ車両・同じ条件」で行われるワンメイクレースは、低コストかつ気軽に本格的なレースに参戦できるものとして、モータースポーツのエントリーユーザーから根強い支持を集めています。 ヤリス カップカーは、ヤリスのベーシックグレードをベースに、レースに向けた専用装備の採用や、機能装備の削除などを行い、軽量化とサーキット走行時の操縦性を高めたものです。 なかでもインテリアは大きく異なり、専用装備としてロールケージ(6点式+サイドバー)と6点式シートベルトを採用。 さらにオーディオ、SRSサイド・カーテンエアバッグなどは省略され、オーディオ用のハーネス(配線)やオーディオ取付部のカバーも除去するなど、「快適性・色気ゼロ」の本気の“硬派”仕様として仕立てられています。 足回りは15mm低い専用ローダウンサスペンションを採用。ショックアブソーバーやスプリング、バウンドストッパー(バンプラバー)も専用開発品で、ショックアブソーバー本体は内部構造や使用オイル見直しを実施しています。 リアは、走行コースの特性に合わせて足回りの動きを変更できる減衰力調整式です。 フロントアクスルは専用のハブボルト&スペーサーを備え、レース走行時のセッティング変更や交換、修理に対応させています。 通常モデルと共通の最高出力120馬力・最大トルク14.8kgf・mを発揮する1.5リッターの直列3気筒エンジンを搭載しますが、専用品としてエンジンオイルクーラーを搭載するほか、レースのレギュレーションにより封印がなされており、内部パーツのモディファイが行えないようになっています。 なお2024年4月には一部改良が実施され、運転支援機能「トヨタセーフティセンス」の標準装備化や、ロールケージ形状の変更をおこなったほか、CVT車の設定を廃止し、6速MT車のみに1本化されました。 ヤリス カップカーの価格(消費税込)は231万9300円です。 ※ ※ ※ 走りに特化した硬派な仕様に対し、SNSなどでは多くの反響が寄せられています。 多かったのは「今どき珍しいストイックさ」「本気(マジ)もんの走り屋仕様だ」といった驚きの声でした。 一方で「普段も使うならノーマル狙うかな」「素のXグレード(6MT)なら158万円くらいで買える」と指摘する声もあり、半端な気持ちでは買えないとの意見も見られます。 しかし「入門編レースを主催して参戦車両も手ごろに買えるのはありがたいこと」とのコメントに代表されるように、モータースポーツの入り口を用意するメーカーの姿勢は称賛に値します。 このクルマをきっかけに、未来の一流レーサーが生まれる日がいつかやってくるかもしれません。
くるまのニュース編集部