【夏の元気の贈りもの】ジェラート、スイーツ、輪島塗で能登を応援
「塗師屋いち松」の、丸盆
こちらは輪島塗の沈金の技法が施された手業の魅力が光るお盆。輪島塗の最大の特徴のひとつは「下地塗」「中塗」「上塗」の塗りからなる堅牢性にあり、通常、各工程の専門職人の手によって作られていくのですが、「塗師屋いち松」さんでは、これらの塗りをひとりの職人が完成まで責任をもって行っています。このお盆は2代目の奥様で熟練の沈金師、一松たみ子さんの作品。 「この『牡丹唐草文様』(ぼたんからくさもんよう)は、唐草に牡丹の花と葉を配した模様です。牡丹の花言葉には『誠実』という意味もあり、古くから輪島塗でも加飾のデザインとして用いられてきました。少しずつ模様を変化させ、今のデザインとなりました」と語るのは3代目・一松聡司さん。 奥深い華やかさのあるこのお盆は、漆器はもちろん、夏のガラスの器なども引き立ててくれます。洋食器と組み合わせても粋。夏の昼下がりには冷茶の茶器を、宵には酒器をのせて晩酌のひとときを素敵に彩ることでしょう。大切な人の人生の節目のお祝いに、そして自分のこれからの日常を慈しむために。 「丸盆」 朱うるみ<φ26×H2 cm>¥37,400、 黒<φ40 x H2 cm>¥77,000/塗師屋いち松(FEELSEEN) FEELSEEN TEL. 03-6260-6335 BY TOMOKO MANO 真野知子 まの ともこ/ 兵庫県出身。手土産など日常的なギフトからハレの日の贈りものまで、多彩なシーンに合わせてギフトを選定。“贈り、贈られることを楽しむ“ ことを大切にして欲しい。そんな思いからマナーよりも、贈り物選びのヒントを提案。テレビ、ラジオなどメディアへの出演、媒体での連載の他、商品企画&アドバイザー、選考委員など多方面で活動中。マガジンハウス「an・an」連載、The PROFESSIONAL WEDDINGほか、プライベートブランド:「ROOM SERVICE」も好評。