廃棄物から水素、木から作る酒、水循環利用トイレなど──中小・スタートアップ441社の出展が決定 万博・大阪パビリオンの「リボーンチャレンジ」
2025年大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン「リボーンチャレンジ(旧称:展示・出展ゾーン)」出展企業および展示企画の発表会が2日午後、大阪市内で行われた。
発表会を開いたのは、大阪府と大阪市が出展する大阪ヘルスケアパビリオン内で、複数の中小企業・スタートアップが週替わりで展示するリボーンチャレンジを企画・運営する中小・スタートアップ出展企画推進委員会。 同委員会は、中小企業やスタートアップの支援が可能な金融機関や公的企業・団体に対して、週ごとの事業企画(リボーンチャレンジ)案を募集し、22年10月に26案を採用・公表した。その後、案が採用されたリボーンチャレンジ実施主体の企業・団体は、出展を希望する中小企業・スタートアップを集めるなど、企画を進めてきた。
この日、同委員会は出展企業の総数が最終的に441社になったことを発表した。3月25日に公表した377社より64社増えた。これら新たに決まった出展企業に対して、立野純三委員長は「実施主体のサポートを受けつつサービスにさらに磨きをかけ、万博という最高の舞台でその成果を存分に披露していただきたい」と期待の声。応援メッセージを寄せた大阪府の吉村洋文知事は、「中小企業とスタートアップの優れた技術、発想、魅力を世界に発信する絶好の機会」、「世界に誇れる大阪パビリオンを作っていきましょう」などと語りかけた。
展示企画の発表では、りそな銀行や大阪商工会議所などリボーンチャレンジの各実施主体が、企画の趣旨や展示イメージなどのプレゼンテーションを実施した。 また、会場内の展示エリアでは、出展する企業が展示内容を紹介するブースを展開。このうち、TI plus ホールディングスは、排水を微生物で浄化して循環利用できる自己完結型リサイクルトイレ「エコノワ」を1/5スケールの模型を使って説明。上下水道が整備されていない地域でも水洗トイレが使えるという。