トヨタとNTTが会見 スマートシティー構想で提携(全文2)業務提携はかなり長期になる
双方の企業価値向上にもプラス
豊田:今回の出資はNTTと共に未来を創造するための投資というふうにわれわれも考えております。価値観を共有し、社会の発展を目指すパートナーとして長期的かつ継続的な協業関係を構築していく上には一方的な出資ではなく、パートナーと対等出資することでお互いに学び合い、競争力を高め合う関係になるというところに意味があるというふうに思っております。今、澤田社長もおっしゃいましたように、双方の企業価値向上にとっても確実にプラスになるというふうに思っております。 司会:それでは次の質問を頂戴したいと思います。それでは一番右の列の前から2番目、一番左の方、お願いいたします。
他社とも提携するのか
中日新聞:すいません、中日新聞の【オサダ 00:35:31】です。マスクを着けたまま失礼いたします。両社長にお伺いします。先ほど澤田社長もNTTのビジョンの中で人が主役というふうにおっしゃられていました。豊田社長も未来の真ん中には人がいるとか、自動運転でも人が中心ということを重ねて、常日頃言われていると思うんですが、両社にとって人が中心と、あえて強く打ち出している理由というか真意というか、ある意味人中心の社会なので、人が中心というのは当たり前なことだとは思うんですが、それをあえてビジョンとして打ち出している理由をあらためて聞かせてください。それが1問目です。 2番目でトヨタさんのWoven Cityへの具体的な協業先としてNTTさんが初めて公表されたかと思うんですが、今後、豊田社長がおっしゃられるようにオープンマインドで進めていきたいということになりますと、このスマートシティプラットフォームに他社さんもどんどん参加してくるのかと思われるんですが、そこら辺の見通しみたいなものが、もしご紹介していただけたら教えてください。 澤田:それでは私、1つ目のほうですね。ご質問、ありがとうございます。人が中心というのは、もともと私どもの会社もそういうふうにビジョンをセットアップしておるのですが、特にスマートシティの議論というのは世界中でハードなイメージとか、メタルカラーのイメージが強いんですね。どうしても人じゃなくて新しい技術とか、いろんな何かこういうものが切れがいいみたいになるので、そうじゃなくて、やっぱり社会システムとか社会科学とか、本当に人にとっていいものにするために、そこをビジョニングからスマートシティも離してはいけないというふうに思っていましたところ、章男社長も同じような考え方を取っていらっしゃってという、私どもはそういう意識です。