トヨタとNTTが会見 スマートシティー構想で提携(全文2)業務提携はかなり長期になる
この提携の意義は?
司会:それでは質疑応答を始めさせていただきたいと思います。両社長、ご登壇をお願いいたします。まず会場から、そののちオンラインでご参加いただいている皆さまからご質問を頂戴したいと存じます。恐れ入りますが、ご質問の際には冒頭に会社名、お名前に加えて、どちらの会社への質問かをいただければ幸いです。 なお、可能な限り多くの皆さまからご質問を頂戴したいと存じますので、お1人さま2問までとさせていただきたく、よろしくお願いいたします。ご質問の方にはマイクをお持ちいたしますので、恐れ入りますがお手をあげてお知らせいただきますようお願い申し上げます。それではよろしくお願いいたします。それでは一番左の列、一番前の真ん中の方、お願いいたします。 日本経済新聞:日本経済新聞の【オオモト 00:28:30】といいます。両社長にお伺いします、2問ともです。1問目なんですけれども、先ほどご説明の中で、日本を背負う、あと、世界にというお話もあったかと思います。スマートシティ事業、ビジネスとして見た場合は、特に米中中心にすでにさまざまな主体で動いています。この提携の意義、日本を背負うとおっしゃっているので、世界へという部分、非常に意義深いのかなとも思うんですけれども、あらためて世界に向けてこの日本連合といいますか、こういった枠組みがどう生きていくのか、その提携の意義について両社の社長にお伺いしたいと思います。併せてスマート都市事業における両社の強み、どのように生きていくか、お考えをお聞かせください。 2問目は資本提携にまで踏み込まれた理由をお聞かせください。一般的に持ち合いというのは解消の方向に進んでいますが、先ほど長期でというお話もありましたけれども、2,000億円をお互いに持つ、そこまで踏み込まれた意味合いについて、これも可能であれば両社長に解説をお願いします。以上です。
地域力、国力の向上が図られる
澤田:じゃあ、私のほうから。澤田です。質問ありがとうございます。まず提携の意義ということなんですが、これはNTT側からすると、スマートシティ、あるいはSmart Worldというのを対象に掲げていまして、B2B2Xというビジネスモデルの中でパートナーの方の成長をお手伝いしたいというのが1つございますので、いろんな取り組みをしてきています。その中でも、実は2つ目の資本提携含めての話にも絡むんですが、今回トヨタと組めるというのがやっぱり私たちのコアであるというふうに感じている。非常にSmart World、その中のスマートシティをつくっていくという部分が促進される。それにより地域の、地域力の向上であったり国力の向上というのが図られるだろうと、このように考えています。 強みっていいますと、NTTの場合はすでにそういうコーディネーションをやっているソフトウエア力がございますし、オーケストレーション力もございます。全世界でもそういうICT方面の営業力も持っている。そういうところが1つのグローバルでは強みであり、国内ではやはり地元の、それぞれの地域におけるインフラを持っているというところかと思います。トヨタさんの場合は強みはいっぱいありますし、すでにもうモビリティで自動運転に向けての動き、あるいはコネクテッドカーの動きというのがございますので、世界の中でも最先端のモビリティ企業。だからそこと組むという意味は、非常にわれわれにとって大きいと、こういうふうには考えております。1つ目については。