「きょうだいは何歳差がいい?」先輩ママのベストタイミングは? 年齢差別の特徴を専門家が解説
「子どもは授かりものなのだから、考えすぎないで」と専門家
「まず、押さえておきたいのは、きょうだいが生まれるということは1人目のお子さんにとっては、大きな環境の変化であるということです。 大人からすると子どもが1人増えることですが、1人目のお子さんにとっては、今まで当たり前だったことが当り前ではなくなるという大きな変化です。 その反応のひとつとして知られているのが『赤ちゃん返り』と呼ばれる現象です。 赤ちゃん返りの現れ方は、発達段階によって異なります。関連が指摘されているのが、上の子の言語発達の程度です。言葉を使って自分の気持ちを伝えられる年齢の子どもは赤ちゃん返りをすることが少なく、言葉で伝えられない年齢の子どもは激しい赤ちゃん返りを示すことがあります。 赤ちゃん返りを模倣(真似)であるという研究者もいるのですが、言葉の発達の程度によって真似をする相手が変わると考えることができます。 つまり言葉で自分の気持ちをまだ伝えられない段階の子どもは、同じように言葉では伝えられない赤ちゃんの真似をして、言葉で伝えられる段階の子どもは同じように言葉を操る親の真似をするのです。 実際に年齢が離れている(4歳以上)の場合には、赤ちゃんを抱っこをしたりミルクをあげたりなどのお世話をしたがります。 どんな反応があったとしても、それは赤ちゃんに対する関心の高さの表れです。プラスにとらえていただけたらと思います。 おうちの方にお願いしたいのは、時には1人目のお子さんとの時間も作ってほしいということです。 どうしても赤ちゃんのお世話が中心になると思いますが、赤ちゃんが寝ている間などに、「本を読む」「散歩に行く」など、なんでも構いません。 そうすることで1人目のお子さんの気持ちも落ち着くと思います。 最後に、きょうだいの年齢差についても、簡単に解説をしておきましょう」
■1歳差きょうだいの特徴
わけがわからないうちに、きょうだいがいるという状況です。言葉で説明してもわかりません。できていたことができなくなるかもしれませんが、赤ちゃんが2人いると思ってわりきりましょう。一時は大変ですが、同時に手が離れていきます。