横浜FCのニューカマー鈴木準弥は、何よりも「チームのために戦うのが好き」。誰かがピンチなら、俺が行く。「勝つためにやるべきことは常に心掛けています」
「こんな見た目ですけど、そんなに怖い感じではないんで」
鋭い眼光に口ヒゲ。髪型もビシッと決めている。どちらかと言えば強面か。だが、鈴木準弥は「こんな見た目ですけど、そんなに怖い感じではないんで」と微笑む。 【動画】約30m先のゴールに突き刺した鈴木準弥のビューティフルFK! 開幕戦で町田の記念すべきJ1初ゴールも! FC町田ゼルビアから横浜FCに完全移籍。1月7日の始動日に話を訊けば、「すごく雰囲気が良くて、でも締めるところは締めながらやっている」とチームの印象を話す。 町田ではクラブ初のJ1昇格や昨季3位の躍進に貢献。「そこで得た経験は少なからずあると思っている」。J1残留を目標とする横浜FCでも力になってくれるはずだ。 「そういうのを自分がここで発信できるところではしたいし、期待はしてもらっていると思う。僕自身もそこまで長い期間、J1にいるわけじゃないですけど、でも去年とか戦って、厳しさとか苦しさは痛感している。それを発信しながら、自分自身もプレーでというか、態度で示していけたらなと思っています」 正確なキックとロングスローが特長だが、魅力はそれだけではない。 「僕自身、派手なプレーヤーではないと思っているんですけど、ただ、細かいこととか、チームの規律じゃないですけど、勝つためにやるべきことは、練習や試合で常に心掛けています」 自らのストロングをアピールするのは当然として、何よりも「チームのために戦うっていうのがけっこう好き」だ。 「たとえば、チームのために走って戻るとか、カウンターの時に前の選手が困っているなら追い越していくとか。誰かをサポートする。誰かのピンチとか、困っていたら自分が頑張って行く、みたいな」 黒子に徹するような役割もいとわない。全身全霊で献身的にプレーできるのが最大の強みかもしれない。 もちろん“主役”になる実力もある。昨季の町田のシーズン第1号は、鈴木の右足から生まれている。ガンバ大阪との開幕戦、スコアレスで迎えた17分、渾身のPKをぶち込んだ。 ――またファーストゴールを期待しています、とリクエストすれば、29歳DFは「チャンスがあれば」と笑顔で応じてくれた。 取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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