桜の開花が基準?春先から始めたい観葉植物のお手入れTODOリスト|プロが元気に育てるコツを伝授
todo②【肥料】植物の状態で使い分けて
肥料には、固形肥料と液体肥料の2種類あります。 ・固形肥料:緩効性のものが多い 「固形肥料は、観葉植物に水をあげるときに一緒に溶けて養分が広がっていきます。水やりの回数や量によって左右されるので、私は水やりが控えめになる冬場も常に鉢の上にのっけていることが多いです。でも、水やりが増える春先からは、土に浸透する養分も増えるということ。このタイミングは特に、忘れず固形肥料をのせてあげるといいでしょう。溶けてなくなったら足して、目で見て確認できるのも固形のメリットです」(江田さん) ・液体肥料:即効性のものが多い 「液体肥料は即効性があるので、芽がよく動いているときに使用します。人間と同じで活発なときにガッツリした食事をとりたくなるように、観葉植物も様子を見てエネルギーを使っているときに液体肥料をあげるとよいでしょう。私は水でうすめて使うタイプをよく使用しています」(江田さん) 肥料の選び方 固形肥料と液体肥料、どちらを使うにしても必ず観葉植物に適した肥料を使うこと。肥料の種類によって成分の比率が異なるため、購入前に確認しておくと安心です。 「植物の育成には、主に窒素・リン酸・カリが必要です。窒素は葉、リン酸は花や実、カリは根の生長を促します。観葉植物の肥料を選ぶときは、窒素の比率が多いものを選ぶようにしてください」(江田さん) 江田さんのおすすめは、「プロミック」。触れてポロポロと崩れたら追加のタイミングです。 肥料は規定量を使う エネルギーを要する時期だからといって、必要以上の量を使用する必要はありません。時期を問わず、それぞれの商品によって推奨されている量を守りましょう。
todo③【剪定】臆せずすべし!
剪定は樹形を整えるという目的だけでなく、植物の健康にもとても大切なお手入れだと江田さんはいいます。茂りすぎて交差する枝葉を「抜く」ことで、風通しがよくなり、光が当たりやすくなるからです。先のアドバイスにもあった通り、芽や根が動く春に剪定を行うようにしましょう。例えばシルクジャスミンやベンジャミンのように、小さな葉がたくさん付くようなボリュームのある種類は、特に有効な作業といえるそうです。 「はさみで切ることに抵抗感がある方もいると思います。『葉が枯れていないのに取ってもいいの?』と心配になる感覚があるかもしれませんが、元気な成長期なので問題ありませんよ!多少、間違って切ってもすぐに伸びるし、植物への負荷も少ないタイミングです。 あるいは、切るのではなく、葉をむしる作業であれば抵抗なくできるかもしれませんね。例えばドラセナコンシンネの場合、下の方の葉を手でむしると、それだけでも劇的にスタイリッシュになります」(江田さん) 新芽も剪定してOK 新芽は枝のトップに伸びるため、これ以上大きくしたくないときは新芽のカットを避けては通れません。新芽は切っても問題ありませんが、その枝に生える葉をすべて切り落とさずに、光合成ができるよう葉を残して剪定するようにしましょう。 「暖かくなる春先からは、切っても新しい芽が伸びてきやすい、1年でも安心できる時期。1度切ってみると『こうやって芽が出てくるんだ』と観葉植物の仕組みがわかってきますよ」(江田さん)