桜の開花が基準?春先から始めたい観葉植物のお手入れTODOリスト|プロが元気に育てるコツを伝授
todo①【植え替え】まずは必要かどうか確認を
植え替えは、根を切って新芽を出させるために行う作業です。ですが、“○年に○回”など、必ずしも定期的な植え替えの回数に縛られる必要はありません。1年を通して観葉植物を観察し、植え替えが必要だなと感じるものがあったときに、春を待って行いましょう。植え替えのサインは、以下の3点に注目。 ・鉢が割れている ・水が土に染み込んでいかない ・新芽が出ない 「根が張って鉢が割れていると、観葉植物が生きるのに必要な水も土も漏れてしまうので、必ず植え替えてあげましょう。また、植え替えのジャッジをするときは、新芽が重要。根と葉はリンクしているので、根詰まりを起こしている状態だと新しい芽も出てきません。枝葉の生長を促すために、根を動かしてあげるための作業と考えるとイメージしやすいかもしれませんね」(江田さん) 根で鉢がいっぱいになっていると、水をあげても土に染み込んでいきません。根詰まりを起こしている鉢を植え替え、根が伸びるスペースをつくり直すことで、観葉植物の生長を促します。 鉢のサイズを変えたくないときの植え替え 根が伸びるスペースを確保するために、現在使っている鉢よりひとまわり大きな鉢に植え替えるのが安全で一般的な方法。鉢のサイズを大きくしたくない場合は、リスクを伴いますが根を切る必要があります。 「鉢から植物を抜き、まずは指でぼぐして枯れた根や土を落とします。それをひと回り大きな鉢に植え替えるのは安全な作業。 鉢の大きさを変えたくない場合は根を切ります。細心の注意を払っても悲しいことになってしまうかもしれませんが、行うなら根が動く観葉植物が元気なこの時期に。根を切るときは、同様に枯れた根と古い土を払い、鉢の下の方の根をハサミで切ります。その際に、太い根はなるべく手を入れずに細い根だけのほうが安心です。これである程度余白が生れ、同じ鉢でも土をリニューアルして、根が伸びるスペースができるはずです。根を切るときは、葉を落としたり、枝を詰めたりして伸びている地上部とのバランスを整えると負担も軽減できます」(江田さん) 根まわりには問題がなく、地上部のボリュームが気になったり、茎や葉をあまり大きく伸ばしたくない場合は、剪定だけするようにしましょう。 元気がないときの対処法 元気がなく、枯れかけているような観葉植物の植え替えはむしろ危険。むやみに手を入れるのではなくできるだけ現状を維持できるように保ち、芽が動くのを待ちます。そのままの状態にしておいても変化が見られない場合は、ほかの方法で回復させることを試みましょう。 「元気がないときは、『メネデール』という活力剤を使っています。シーズンに関係なく使用でき、植え替えのときにもおすすめです」(江田さん)