能登半島地震で3人の子と妻を失った男性「ちょっとずれていれば今でも元気」 姫路の宮大工は能登のみこしを修復「祭りもう一度」
■「被災者の皆さんに寄り添っていくことが何より大事」
発災から1年たって、4人の家族を亡くされた大間さんが現場に足を踏み入れた。 共同通信社 編集委員 太田昌克さん:大間さんおっしゃっていたのが、『亡くなられたご家族とこの一年間一緒に過ごしてきた』。そういう一年だったとおっしゃっていました。心の中にとても大きな空間が生じたと思うんですよ。だけどその空間の中に、いつもこの4人のご家族の方を心の中に招き入れることによって、生きた証しというものを、お子さんたちそれから奥様の生きた証しというのをご本人が確認しながら、それで一生懸命、前に進もうとされている大間さん。こういった営みというのは、大間さん恐らくご本人が亡くなられるまでずっと続くと思うんです。 共同通信社 編集委員 太田昌克さん:私たちはそうした大切な方を失った震災の被害者の皆さんの、そういうお心を、いろんな形で支援ができると思うんです。物心両面で。話を聞いたりとか、経済的な支援もできれば寄付とかもありますから。やっぱりいつまでもこの震災の、神戸もそうですけれども、被災者の皆さんに寄り添っていくということが何より大事だと思います。 被災地の復旧復興がなかなか進まない中で、神輿の修復によって、その先に夏祭りの楽しみがあると、地元の方の心の支えになるのではないだろうか。 関西テレビ 加藤さゆり報道デスク:姫路にいる支援者の方が、宮大工の福田さんを引き合わせて、いま修復している神輿も夏には戻って来ますと積極的に周知していて、それがやっぱり地元の方にとって、ささやかだけれども希望の光になっているそうです。 (関西テレビ「newsランナー」 2025年1月6日放送)
関西テレビ
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