放置すると「命が縮む」可能性も…!じつは怖い50代からの「自律神経の衰え」を改善する、もっともシンプルな方法
そもそも自律神経とは何なのか?
人の体には、自分の意識で動かせる部分と動かせない部分があります。脈や首の動脈を指で触れるとトクトクと規則正しく脈打っているのが分かりますが、これはあなたの意志で動かしているわけではないですよね。 自律神経とはまさに「自分の意志ではコントロールできない心臓や血液の流れなどの活動を司る神経」のことをいいます。車に例えるなら「自動運転システム」のようなものです。 呼吸する、食べ物を消化する、暑いときには汗を出し、寒いときには体を震えさせて体温調節する……こうした生命活動はすべて、自分の意志とは関係なく自律神経の働きによって行われています。 【交感神経】… 体を「活動モードに」する。車でいうとアクセルの役割を担う。心と体が興奮モードになると優位に。運動したり緊張したりすることでも高まる 【副交感神経】… 体を「休息モード」にする。車でいうとブレーキの役割を担う。夜間やリラックスしているときに優位に。「消化」のときにも優位になる 多少のストレスや環境の変化があろうとも、私たちが生きていけるのは体を微調整しながら心身を最適に保ってくれている自律神経のおかげ。 さらに自律神経は交感神経と副交感神経に分かれ、健康な人なら日中は交感神経が優位になってアクティブな状態になり、夜には副交感神経が優位になってぐっすりと眠れるようなリズムができています。 働き者の自律神経は一日24時間、人の一生の中で1秒たりとも休むことなく働き続けています。 「自律神経の主要な機能は何ですか?」と訊かれたとき、私は「全身の血流をコントロールすること」といつも答えています。自律神経が整っていれば、全身37兆個の細胞にきちんと酸素や栄養が行き渡り、肌や髪の状態もよくなるでしょう 胃腸をはじめとした臓器がしっかりと働くので、疲労も回復しやすくなります。 さらに、交感神経と副交感神経、この二つの自律神経のバランスが整うことで、活動と休息のメリハリのある毎日を送れるようになります。つまり、自律神経のバランスのいい人は肉体的にも精神的にも若々しくいられるのです。そのカギを握っているのが毎日の「習慣」なのです。