横浜DeNAラミレス監督は「野球は流れのスポーツ」と言った…なぜ3連敗の巨人を再び目覚めさせてしまったのか?
巨人が20日、横浜スタジアムで行われた横浜DeNA戦に5-0で勝利し、連敗を3でストップ、阪神が中日に敗れたためマジックを「32」に減らした。先発予定だったメルセデスが左肘の違和感で登板回避する緊急事態に先発指名された畠世周が6回を2安打無失点の投球で約3年ぶりの先発勝利。丸佳浩が2打席連続アーチで援護したが、問題は泥沼に陥りかけていた巨人の目覚めさせてしまった横浜DeNAの野球だ。試合後、ラミレス監督は、「野球は流れのスポーツ。初回に流れをやってしまった」と反省したが、ゲーム差は「11」に広がった。
ラミレス監督「初回で流れが(巨人に)行った」
時折雨が降る中に1万5842人集まったベイスターズファンは野球を楽しめたのだろうか。 初回から横浜DeNAバッテリーはミスを犯す。 一死一塁で坂本の打席の初球に原監督が動いた。一塁走者の吉川尚が盗塁。立ち上がり四苦八苦していた横浜DeNAの大貫は無警戒で完全にモーションを盗まれていた。おまけにボールを握り直した戸柱が二塁へ悪送球。運悪くバウンドが変わって柴田が止めることができず走者を三塁へ進めた。その坂本はセンターへタイムリー。三塁に走者を進めたことで坂本の打撃に選択肢が増え力が抜けた結果の先制ヒットだった。 その裏、トップの梶谷のライト前を襲ういい当たりをパーラにダイビングキャッチされた。続くソトは三振、オースティンも149キロのストレートに詰まらされた。 試合後、ラミレス監督は、この1回の攻防がポイントだったと振り返った。 「初回で流れが(巨人に)いった。こちらがいい当たりを打っても守備でアウトになる。野球は流れのスポーツ。こういうことが起きてしまう」 畠のピッチングは気迫に満ちていた。 「悔いのないボールを1球でも投げようと思ってマウンドに立っていました」 畠は150キロ前後の「気持ちのこもった」ストレートだけでなく変化球も低めを意識して腕を振って投げて込んできた。逆球もあった。2回に佐野、戸柱にヒットを許し一死一、二塁のピンチを迎えたが、倉本をレフトフライ、柴田をアウトローの150キロのストレートで見逃しの三振に。終わってみれば、打たれたヒットは、この回の2本だけである。