気付けば「もう家にない家電の説明書」を大事に保管…開けてない封書に古い契約書、年度替わりの今こそ「紙類の整理と処分」を考えるベストタイミング!
着なくなった服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに7000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授。今回は「今こそ片づけたい”紙類”」です。 【写真】阿部家の「よく見る紙」をまとめたホルダー例(写真:著者) * * * * * * * ◆年度末に捨てたいモノとは 日差しも温かくなり3月もいよいよ終わりに近づいてきました。この時期は進学やら社会人デビューなどを控え、お子さんが巣立つお宅もあることでしょう。 年末に忙しくて片づけられなかった方も、ようやく落ち着きをみせるこの時期こそが、捨てるチャンスです! なお“年度末”の今、片づけにおすすめなのは紙類。古い書類や契約書など、年度が切り替わる今だからこそ、不要になるものがたくさん出てくるはず。 しかも4月になれば、新たなお知らせなどが届いてまた紙が増えるのは確実。今こそ目を向けたいところです。
◆捨てるべきは「不要な紙」 私の開催する片づけ講座だと、紙類は、洋服と同じくらい管理や片づけのお悩みが多いという印象ですが、そこでの悩みの多くは「どんどんたまっていく」「気が付けばテーブルに積まれている」などがほとんど。 特にポストから取り出した郵便物やチラシなど、あとで見ようととりあえずテーブルに置いた紙類がそのまま積み重なっているお宅が多いようですが、ここまでも何度かご紹介しているとおり、不要ならばそもそも家の中に持ち込まない、というのが鉄則です。 我が家では、玄関のたたきなどにゴミ箱か手提げ袋を置き、靴を脱ぐ前にポストから取り出した不要なチラシを捨てています。つまり、玄関先でシャットアウトしているのです。 その意味で、とにかく「目を通す」「開封する」ということが重要となります。 「いつか必要になるかも」「大事なもののような気が」などと迷いがちで、すぐに判断できない、という方も多いのでは。もちろん迷うようなものは、捨てなくても大丈夫。捨てるべきはとにかく「不要な紙」です。 たとえば、こちらが希望したわけでもなく家に届いたDMやチラシ、期限が切れたオトク情報、去年のお知らせ、などなど。 明らかに「これはもういらない」という紙は躊躇なく捨てましょう。それだけで、だいぶテーブルの上や棚がすっきりするはず。 この過程で、特に意識したいのは封書。後で見よう、開けようと思って、そのまま放置しがちだからです。もし放置されたものが既に家の中にあれば、さっそく開けてください。まずは開けてみないと何もはじまらないのです。 あきらかに不要なダイレクトメールなどは、チェックしたその場で捨てるのがベストですが、毎月捨てるタイミングを決めておいてサクサク捨てる、というのもオススメです。
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