＜投手＞ 【先発】　ジャック・フラハティ　6.5 　前回登板と打って変わって力強い４シームが戻り、ナックルカーブやスライダーも低めに決まって５回まで先発３安打無失点に封じた。６回、スタントンに逆転２ランを浴びたが、ボール自体は決して失投ではなかった。先発としての役割は十分に果たしたと言っていい。 【２番手】　アンソニー・バンダ　5.5 　代わったばかりのところでジャズ・チゾムJr.に安打を打たれた後、敬遠と内野安打で２死満塁のピンチを招いたが、アレックス・バーデューゴを98マイルの４シームで三振に切って取った。 【３番手】　ブルスダー・グラテロル　6.0 　１ヵ月ぶりの実戦登板だったが、100マイルに達するヘビーシンカーは健在で１イニング無失点。ジャッジに安打を打たれたが、ソト、スタントンはきっちり封じた。 【４番手】　アレックス・ベシア　6.0 　右肋骨を痛めてナ・リーグ優勝決定シリーズはロースターから外れたが、ワールドシリーズで再登録。真上から投げ下ろす４シーム中心の投球で、１イニング２三振を含む三者凡退に抑えた。 　 【５番手】　マイケル・コーペック　5.5 　同点に追いついた直後の９回に登板し、２アウト後にグレイバー・トーレスに打たれた一打はスタンドのファンがキャッチ。ホームランではなく二塁打と判定されて救われたが、直後に降板となった。 【６番手】　ブレイク・トライネン　5.5 　９回２死一、二塁の場面で登板し、ジャッジを抑えてピンチを切り抜けた。延長10回にも回跨ぎで続投し、勝ち越し点を献上したものの被安打は１本のみ。フリーマンの逆転サヨナラ弾で白星が転がり込んだ。 ＜監督＞ デーブ・ロバーツ　6.0 　６回、フラハティが逆転弾を浴びた直後に交代を決断。これまでのシリーズでもしばしば見られた早め早めの継投が奏功した。グラテロル、ベシアと故障から復帰した投手が無失点に抑えたことも、今後を考えると大きい。 構成●SLUGGER編集部