がん公表でマネージャーと決別、免疫治療は一切やらず…梅宮アンナ(52)が語る、がんになって一変した価値観「日本が素晴らしい国だなと」
ーー確固たるエビデンスがないと、受け入れがたかった。 アンナ エビデンスがないものは、やっぱりイヤだった。お金の問題もありますよ。自由診療には、1クールで400万円とかするのもあって、400万円を使うなら家族とごはんを食べたりしたほうがいいかなって。ほんと、人それぞれの価値観で選択するものだからね。私は、ほとんどのお医者さんたちが推奨している標準治療をやるべきだと思えたので。
免疫治療の先生から「アンナちゃんを助けたい」と言われたけれど…
ーー標準治療の選択を話したことでも、いろいろと反応がありましたね。 アンナ 病院でも言われた。先生はもちろん、看護師のみなさんにも。手術してくれた先生が、わざわざ病室まで来てくれて「アンナさんみたいに標準治療のことを言ってくれた人はいない」って。 「私たち医療従事者は、とても困ってる」って言ってた。「抗がん剤、キツいから」っていう声が目立っているところもあるから、抗がん剤を投与している患者さんが「もういいです」と言って、途中でやめちゃうことがすごく多いんですって。 ーーがんを公表して、免疫治療などを受けないかという話は来ませんでしたか。 アンナ 言われますよ。免疫治療の先生が、それこそ「1クール400万をタダにするから。アンナちゃんを助けたいから」とかって言うんだけど、一切いらないと。「やめてください」って。「抗がん剤をやってるのに、免疫治療との混合はできません」って。 ーーお父さんの辰夫さんは、膀胱がんや肺がんなど、がんに6回罹患しています。がんとの向き合い方や治療法などで参考になったものって。 アンナ なにひとつ、参考になってないです。すべてがオリジナルだったので。通常の3倍の量で放射線治療を受けてたりしてたから。サルノコシカケとかも飲んでいたりとか、丸山ワクチンも打っていたし。ただ、父の場合は最高に相性のいい先生と巡り会えたし、体力もあったから、いろいろなものが合わさった結果なんじゃないかなって。 うちのおばあちゃんなんて「辰夫ががんになった、辰夫ががんになった」って、宗教に入っちゃって。私たちはおばあちゃんから、ずーっと宗教の話を聞かされてきて「ウ~ン……」って感じだったんだけど。おばあちゃんからしたら、宗教に入ったことで助かっていると思っているわけ。