最優秀バッテリー賞を受賞した巨人・小林誠司 ”スガコバ”コンビ復活を支えた守備の堅実さとベンチでの姿勢とは?
26日、巨人の小林誠司捕手が契約更改に臨み、1000万円増の年俸4000万円(推定)でサインした。 「まだまだ僕も若い選手に負けないぞという気持ちはもちろん持っている」と来季に向けてさらに強い気持ちで臨む姿勢を見せた。 今季は昨年の2倍となる42試合に出場。主に菅野智之が先発時にマスクを被り、登板した全24試合でコンビを組んだ。 「誠司の場合はもう、200登板ぐらい受けていると思うんで。だいたいここでこのサイン出るだろうなって思ったらそのサインが出ますし」と菅野も語るほど、気心知れた間柄。 親友の復活をアシストし、菅野はリーグMVPを獲得するなど大車輪の活躍を見せた。 そして自身も7年ぶりに最優秀バッテリー賞を受賞し、絆の深い”スガコバ”がチームをリーグ優勝に導いた。 小林の特徴は何と言ってもその守備。 主に正捕手を務めていた2016~2019年は4年連続でリーグトップの盗塁阻止率を誇った。特に17年には走者の盗塁企図数が12球団最少を記録し、”走らせない”捕手として本塁上でプレッシャーを与えていた。 球界OBからも評価が高く、巨人やメジャーでプレーした髙橋尚成氏も「インサイドワークとか構えも良い。ベンチにいてもゲームをどう組み立てていくのか凄く考えているような印象を受けました」とシーズン中にコメント。 外から見ていても投手が投げやすいと分かる、”安心感”を味方投手には与えている。 昨年巨人でコーチを務め、小林と共にユニフォームを着たデーブ大久保氏からは特に評価が高く、守備だけではなく野球に対する姿勢や人間性について何度も自身のYouTubeで語っている。 「誠司は、自分が試合に出ていなくてもベンチに座らず前に乗り出して見ていた。『僕だったらここではインコース行きますよ』と言ってて、ずっと試合に入り込んでますよ」 と、間近で見た姿に感銘を受けたことを明かしている。 来季は菅野がメジャー挑戦を表明していることから、”スガコバ”は解散となりそうだが、その経験と実績は揺るがない。阿部巨人をこれからも支える貴重な戦力であり続ける。
まるスポ編集部