能登半島地震、食を通じて今私たちができること
■Facebookグループ「令和6年能登半島地震を勝手に救済しよう!」 https://www.facebook.com/groups/3793814327567563
――Facebookグループにはライフラインの情報や、お風呂の無料開放、宿泊場所の提供、寄付先など被災地に関する幅広い情報が集まっています。グループの参加者が積極的にシェアして情報がさらに広がっていくことも、今できる支援の一つですね。
胃袋から元気を届ける! シェフの活躍
――多くのシェフが被災地で数百人規模の炊き出しをしていると聞きますが、具体的にどんなことをされているのでしょうか?
柏原さん:私の知る限りでは、能登の「一本杉 川嶋」の川嶋 亨さん、「ヴィラ・デラ・パーチェ」の平田明珠さんなど多くのシェフが、自身も被災されているにもかかわらず、炊き出しの支援をされています。また「エクティル」の川本紀男さんなど金沢のシェフも駆けつけていると聞きます。本当に頭が下がります。ほかにも私が確認できない多くのシェフが炊き出しをされています。そして周辺の北陸のシェフたちも応援にかけつけています。たとえば小松の「オーベルジュ・オーフ」の糸井章太シェフなどです。福井の高村(高村刃物製作所)は炊き出しに使うための包丁を届けられました。みんな、できることからやっています。彼らは皆、持ち出しで毎日、毎食、料理を作っています。それに対して日本中から寄付が届き始めています。
――他にも現地では被害が甚大な奥能登の「ラトリエ ドゥ ノト」池端隼也シェフ、和倉温泉「ブロッサム」の黒川数広シェフ、金沢からは「マキノンチ」牧野浩和シェフ、「remref」西川開人シェフなど多くのシェフが炊き出しをされています。被災されたシェフはご自身のお店やご自宅のケアよりも炊き出しを優先されていると聞きます。またサポートされているシェフもご自身のお店の営業もある中、活動されています。温かい食事が非常時にどれだけ心を励ましてくれることでしょう。シェフたちの活動に本当に頭が下がります。