能登半島地震、食を通じて今私たちができること
私はシェフのことをまず考えましたが、ほかにも被災して大変な方は大勢います。全壊した酒蔵は多数ありますし、能登牡蠣業者も牡蠣を捨てるしかなく困っています。輪島の水産加工業者も工場が全壊しました。それでも皆、頑張って立ち上がろうとしています。私たちもまず、行動することが大切だと私は思っています。
――後述しますが、熊本地震をきっかけに「マキノンチ」牧野浩和シェフ、「remref」西川開人シェフが発足した「北陸チャリティーレストラン」がこの度の能登半島地震でも炊き出しに尽力されています。こうした団体への支援は「食で支援」をダイレクトにサポートできそうですね。
シェフからのコメント
現地のシェフにも現状を伺いました。後日インタビュー記事で詳しくご紹介しますが、一部抜粋してお伝えします。
川嶋 亨さん(一本杉 川嶋)
今自分が被災者となり、目の前が真っ暗になり心が折れそうになることも正直ありますが、諦めずに一歩ずつ前へ前へと進みたいと思います。毎日たくさんの仲間に囲まれ過ごす日々。街のために人のためにできることはなんだろうかと自問自答する日々。つらい話もたくさん聞くけど、神戸や東日本、熊本が復興したように、きっと諦めなければ時間がかかっても必ずまた元の生活ができると信じて前を向いていきたいと思います。
平田明珠さん(ヴィラ・デラ・パーチェ)
幸い、お店の厨房も食材も無事だったことから近隣へのサポートの気持ちで1月3日から食事を配りはじめました。その後、中島小学校の炊事担当を七尾市役所の職員の方から引き継いで約400人の食事を担当することに。お店のソムリエが所属している「北陸チャリティーレストラン」から食材調達や調理人員の派遣を援助してもらっています。段々と食事のフェーズも変わってきていて、今は「命をつなぐ食事」から「健康を守る食事」へのシフトが急務だと感じています。
食関連の寄付・支援先
Facebookグループにまとめられている食関連の寄付先情報の一部を記載します。また、各シェフへの直接支援も広がっているようです。お店の再開に向けてかなり重要な支援になりますので、お店や シェフのSNSもチェックしたりDMでお問い合わせしてみていただければと思います。