なぜ前日ハム“ノンテンダー”大田泰示は横浜DeNAを新天地に選び年俸半分以下からの再出発を決断したのか…背番号「0」の思い
縁と運命に導かれ、大きな期待も背負って凱旋する神奈川の地に、大田は悔しさも刻み込んできた。横浜DeNAの本拠地、横浜スタジアムが舞台となる夏の神奈川県大会決勝で3年続けて敗退。甲子園に一度も立てずに高校野球を終えていたからだ。 「いままでは悔しい思いしかしてこなかったけど、今度は必ずプロ野球選手、DeNAベイスターズの一員として貢献して、横浜スタジアムで三浦監督を胴上げしたい」 長打力を兼ね備えた大型内野手だった高校時代から、走攻守をすべてハイレベルで魅せる外野手として横浜スタジアムへ帰ってくる来シーズン。最下位からの巻き返しを期す横浜DeNAを舞台に年俸5000万円からはい上がっていく新たなプロ野球人生の軌跡を誰よりも大田本人が楽しみにしている。 (文責・藤江直人/スポーツライター)