アウトドアテイスト満点なホンダ「N-BOXジョイ」と「デリカミニ」の違いを徹底検証!その違いは?
とくに、荷室をよりフラットにできるのはN-BOXジョイだ。N-BOXシリーズの特徴であるダイブダウン機能を備えるため、セカンドシートの背もたれを座面と一緒にフロアへ収納できるためだ。しかも、N-BOXジョイでは、フロア後端を、ほかのN-BOXシリーズ(スタンダード、カスタム)と比べ80mm高く設定。荷室の角度をより水平に近くすることで、大人2名がフロントシート背面に寄りかかり、ノンビリと足を伸ばしやすい設定を実現する。また、セカンドシート背面にはプレートも追加。人が座ったり、横になったりした際に、背面内にあるシートフレームによる凹凸を感じない工夫も施している。
対するデリカミニは、セカンドシートの背もたれを前に倒しても、座面などの厚みがあるため、N-BOXジョイほどフラットにはならない。そのため、荷室は、前方がかなり高く、後端へ行くほど低くなる。荷室をくつろげる空間として使える点では、N-BOXジョイのほうが上といえるだろう。 ただし、デリカミニでは、上級グレードのTプレミアムやGプレミアムに、PVC(塩化ビニール製)シートバックを施したセカンドシートを採用。また、樹脂製のラゲッジボードも装備することで、濡れたり、泥のついたアウトドアグッズなどを気にせず積載できる工夫を施している。
これら違いにより、N-BOXジョイの荷室は、荷物の積載だけでなく、人がくつろげる空間としても演出していることが特徴。対するデリカミニの荷室は、あくまで積載スペースとしての使い勝手を重視している点が異なるといえる。 ■装備面を比較 装備面では、もはや軽スーパーハイトワゴンには必須といえるリアの電動スライドドアを両モデルともに装備する。N-BOXジョイでは、ターボ車の場合、助手席側と運転席側の両側に標準装備。NAエンジン車では、助手席側のみ標準装備で、運転席側はオプション設定だ。また、電動スライドドアには、予約ロック機能も採用。スマートキーを携帯していれば、電動で閉まる前にクルマから離れても、自動で施錠してくれる機能も備える。