アウトドアテイスト満点なホンダ「N-BOXジョイ」と「デリカミニ」の違いを徹底検証!その違いは?
ただし、スペック上の燃費性能では、若干だが、N-BOXジョイのほうがいい。両モデルのWLTCモード値は、ターボ車の場合、N-BOXジョイが18.4~20.2km/L、デリカミニは17.5~19.2km/L。また、NAエンジン車では、N-BOXジョイが19.3~21.3km/L、デリカミニは19.0~20.9km/L。マイルドハイブリッドなどの装備がないN-BOXジョイだが、燃費面もなかなか良好だといえるだろう。
■4WD車が人気のデリカミニ 走行面では、とくに、デリカミニはかなり4WDの性能にこだわっている点が面白い。前述のとおり、15インチの大径タイヤを採用するほか、4WD車には専用開発のショックアブソーバー(前後)も装備。アウトドア・レジャーや荒れた路面での走行安定性を向上させ、快適な乗り心地を実現するという。また、滑りやすい道での発進をサポートする「グリップコントロール」も搭載。雪道やぬかるんだ路面で片側の駆動輪が空転した場合、スリップした駆動輪をブレーキ制御することで、路面をグリップしているほうの駆動輪の駆動力を確保し、より発進しやすくする機能も有する。
ちなみに、三菱によれば、デリカミニを購入したユーザー全体の約5割が「4WD車を選択する」という。一般的なモデルの場合、4WD車より2WD車を選ぶユーザーが多い傾向にあるなか、デリカミニには、「アウトドア×4WD」といったイメージが定着していることも関係しているだろう。それだけこのモデルは、他にはない個性を持っていることの証しだともいえる。 ほかにも、両モデルでは、ターボ車にパドルシフトも採用。マニュアル車のような感覚でクルマを操ることが可能だ。さらにアイポイントが高く、運転しやすい点も両者同じ。狭い路地での見切りがいい点なども同様で、女性から高齢者など、幅広いユーザーが運転しやすいクルマに仕上がっている。
■運転支援・先進安全装備を比較 両モデルでは、スイッチ操作でパーキングブレーキをオン/オフできる「電動パーキングブレーキ」を装備する点も同じだ。デリカミニは、イグニッションONかつブレーキペダルを踏んでいる状態でスイッチを押すと解除する設定。N-BOXジョイは、発進時にアクセルペダルを踏めば、自動的に解除される仕組みとなっている。また、同じく両モデルには、「オートブレーキホールド」も採用。停車時にブレーキペダルを踏み続けなくても停止状態を保持するため、ストップ&ゴーが続く渋滞路などでの疲労軽減にも貢献する。