アウトドアテイスト満点なホンダ「N-BOXジョイ」と「デリカミニ」の違いを徹底検証!その違いは?
対するデリカミニでは、全タイプに助手席側の電動スライドドアを採用。しかも、足先を車体下へ入れるだけで自動開閉するハンズフリーオートスライド機能付き。たくさんの荷物で両手がふさがっているときなどに便利だ。また、上級グレードのTプレミアムやGプレミアムには、運転席側にも同様のスライドドアを装備する(スタンダードのTやGの運転席側は手動式)。より利便性が高い装備を選べる点では、デリカミニのほうが上だといえる。
ほかにも、N-BOXジョイとデリカミニでは、運転席と助手席のシートヒーターを全タイプに設定。寒い日の快適性などにも考慮する。また、収納関係でも、両モデルは荷室の後端下部に「アンダーボックス」を用意。洗車グッズからアウトドア用グッズなど、多様な荷物の積載に便利だ。さらに、デリカミニでは、ルーフレールも全車に標準装備。外観によりアウトドア風味を加えるとともに、屋根に荷物を積載するルーフキャリアが簡単に装着可能。見た目のタフさと、機能面の充実度の両立を図っている。
パワートレインでは、N-BOXジョイが排気量658cc、デリカミニが排気量659ccで、いずれも3気筒のNAエンジンとターボ車を設定する。スペックは、N-BOXジョイのターボ車が最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク104N・m(10.6kgf-m)/2600rpm。NAエンジン車は最高出力43kW(58PS)/7300rpm、最大トルク65N・m(6.6kgf-m)/4800rpmだ。
対するデリカミニは、ターボ車が最高出力47kW(64PS)/5600rpm、最大トルク100N・m(10.2kgf-m)/2400~4000rpm。NAエンジン車が最高出力38kW(52PS)/6400rpm、最大トルク60N・m(6.1kgf-m)/3600rpmだ。ターボ車は両モデルほぼ互角、NAエンジン車はN-BOXジョイのほうが多少パワフルだといえる。 ただし、デリカミニでは、ターボ車とNAエンジン車の両方にマイルドハイブリッドシステムを採用する。発進時や加速時などに、電動モーターがエンジンをアシストすることで、スムーズな走りと高い燃費性能を両立するシステムだ。一般的なハイブリッドのように、モーターのみで走るEVモードなどはないが、走行用のモーターやバッテリーを小型にできるなどで、部品搭載スペースの限られる軽自動車に向いているシステムだといえる。