No.19 平良響/ITOCHU ENEX TEAM IMPUL「来年以降も出たいという気持ちが強くなった」 | 全日本スーパーフォーミュラ 第8戦・第9戦 第23回JAF鈴鹿グランプリ
平良:セッティング、ドライビングともにちょっと大きな変更点を加えた予選だったんですけど、うーん。やっぱりダメで。あまりいい結果を出すことができなくて、なんでタイムが出せなかったんだろうって、その直後は全然わからない状況で。本当に悔しかったです。
── 短期決戦ならではの難しさかもしれません。前日よりポジションをひとつ下げて19番手からのスタートとなった第9戦はどのような戦いでしたか?
平良:基本的には土曜日と同じく(周回を)引っ張って、最後に(ピットに)入れようっていうところでした。土曜日は、前の木村(偉織/San-Ei Gen with B-Max)選手に引っかかりそう……という間隔だったので、早めにちょっとピット入りましたが、日曜日はもう前がガラガラだったので、クリーンエアで走ることができて、引っ張ることができました。とはいうものの、引っ張ってる最中のタイムが非常に悪くて。土曜日のようなスペースがなく、結構苦しいなかでのレースという感じでした。タイヤを替えてもらってピットアウト、そのあとどこまで順位が下がっているんだろうと思ったら、コース上で結構S字で抜かれてしまって。『これは最下位に落ちたかな』っていう感覚がありました。
── そこから、懸命の追い上げが始まりました。
平良:タイヤが新しいので抜いてかなきゃいけない状況でしたが、抜くところでOTS(オーバーテイクシステム)を上手に使わないと抜けない。そこに関しては、エンジニアさんに前の選手のOTSの状況を聞きながら冷静にOTSを使ったという感じです。そのなかでの“見どころ”は、やっぱりシケインのブレイキングですかね。そこでは、野田(Juju/TGM Grand Prix)選手と小高(一斗/KONDO RACING)選手をうまく一発でオーバーテイクができました。シケインの飛び込みに関しては、クルマも僕のドライビングも良かったかなと思います。