No.19 平良響/ITOCHU ENEX TEAM IMPUL「来年以降も出たいという気持ちが強くなった」 | 全日本スーパーフォーミュラ 第8戦・第9戦 第23回JAF鈴鹿グランプリ
── その初戦_第8戦の予選ですが、終盤に赤旗が出ました。ちょうどニュータイヤでアタック中だったと思います。どんな状況でしたか?
平良:僕がセクター3に差し掛かったぐらいで赤旗が出ました。スプーン(カーブ)を立ち上がってからの赤旗でした。そこはみんなもアタックしていたということで、不利に動いたわけではなかったです。とはいうものの、このときに(ニュー)タイヤを使ったので、赤旗(再開)後の3分(のセッションを)ニュータイヤで行くか、ユーズドタイヤで行くかという話になって。タイムもいまいちだったので、ニュータイヤに懸けようとなって、アウトプッシュでがんばって温めてアタックしました。
── しかしながら、予選ポジションは思いどおりではなかったと思います。そのなかで迎えた決勝のスタートはいかがでしたか?
平良:スタートは、“やってしまい”ました。残念ながら、アンチストールに入ってしまった(エンジンストールを回避する制御システムが作動した)んです。SFのスタートって難しくて、スターティンググリッドにつく前にスタート練習を行なうんですけど、そこでクラッチのミートする感覚だったり、クラッチのバイトポイントを何%にしようか、みたいな話をエンジニアに伝えるんですが、練習時と(コース上のスターティング)グリッドでの違いがすごくあるんです。経験がないので、その練習時でのフィーリングをうまく伝えることができなくて、グリッドでの失敗に繋がったと思います。
── 悔しい失敗から追い上げ開始となりました。一方、ルーティンのピットインはどのようなプランを立てていたんですか?
平良:もともとピットに入るのは少し遅らせようっていうところでした。とはいうものの、(タイミングを遅らせることで)ピットに入る前に、(ピットインを済ませた)たくさんの選手がに引っかかる状況が多くなるため、そこはちょっとリスクがある戦略だったのですが、うまくいけば大きくポジションアップできるということで。展開として一番いいのは、僕がピット(インして)、タイヤ交換を終えたあとにセーフティカーが出て、前とのギャップが詰まり、そこから新しいタイヤで追い上げる……というものだったのですが。