No.19 平良響/ITOCHU ENEX TEAM IMPUL「来年以降も出たいという気持ちが強くなった」 | 全日本スーパーフォーミュラ 第8戦・第9戦 第23回JAF鈴鹿グランプリ
── さぁ追い上げるぞ! と意気込んだと思いますが、まさか自身のピット作業が原因で、セーフティカーが出るとは思っていなかったはず。あのとき、いったい何が起こったのですか?
平良:ピットアウトしたあとにすぐSC(セーフティカー)が入ればいいよね、っと話してたんですが、まさか自分がセーフティカーを出すとは思わなかったです。原因としては、タイヤが外れたんですが。タイヤ交換をしてもらって、ピットアウトする直前にアクセル全開だったんです。一速の全開でピットスイッチを切るのは怖いなと思ってスロットルを真ん中ぐらいにしたのかな? で、ピットスイッチをオフにした瞬間にすごいリヤが空転したんです。ウゥ~ンってリヤが空転したので、まぁタイヤがめちゃくちゃ冷えてるなと。『このあと、S字とかめっちゃ怖いなぁ』と思った瞬間に、自分のリヤタイヤが自分を追い越したので、『これはタイヤが外れたな』と思いました……残念!
── フォーミュラレースでは自身、初経験のハプニングですか?
平良:初ですね。(SUPER)GTでは去年の開幕戦に(タイヤが)外れたんですが、あんまり気づかなかったんです。今回のフォーミュラに関しては、(外れた)タイヤがもう自分を超えてたんで。転がっていくタイヤを見てちょっとショックでした。しかも綺麗なライン取りで、しっかりクリップ(クリッピングポイント)にもつけてましたね。僕より(タイヤのほうが)走行距離がありましたよね(苦笑)。
── まさかの戦線離脱で、この日はレースをしたという感じはなかったかと思います。気持ちを切り替え、翌日第9戦に向けて、チームとはどういう話をしましたか?
平良:第8戦の予選で苦戦してたので、クルマのセットに関して、第9戦はちょっと良くなるように大きくクルマのほうもドライビングのほうも、ちょっと大きく見直そうって。ちょっとチャレンジした方向に振りました。
── そのチャレンジ……翌日の予選内容はいかがでしたか?