「カッコつけたところで若い子には勝てない」超人気YouTuber化け子さんが捨てたものとは?
10年以上過ぎても「いつか」は来なかった!
化け子:執着といえば、昔「いつか役に立つかも」とネイリストの資格を取ったんです。以来、我が家には10年以上ネイルの仕事道具を寝かせっぱなし。でも、昔の自分への執着を捨て、化け子として生きる覚悟を決めた瞬間、それも一気に処分。 ひでこ:すばらしい(拍手)。「いつか」は来ませんからね。 化け子:ハイ、10年過ぎても来ませんでした! ひでこ:私も最近、昔の資料をごっそり断捨離したわ。アイデアの宝庫のつもりで取っておいたのだけれど、いつのまにか「この資料を捨てたら、こんなにいいアイデアは二度と浮かばないかも」という不安と執着が生まれていたことに気がついて。 化け子:え、ひでこ先生にもそんなことが……。 ひでこ:案の定、断捨離してスペースが空いたら、もっといいアイデアがたくさん湧いてきたわ!人間、生きていれば物は増えるし、執着するのは当然。そんな自分を責めずに、「気づいて捨てる」を繰り返すことで、今の自分にふさわしい物だけに囲まれた人生を歩めるようになっていくのよね。
40代以降のメイクはファンデの断捨離が要
ひでこ:ところで、大人世代のメイクのコツを私にも教えていただけないかしら? 化け子:喜んで!40代以降はベースメイクを引き算するのが鉄則です。シミや毛穴をカバーするためにファンデを厚塗りするのは逆効果。余計な皮脂が出て、肌トラブルが際立ってしまうんです。対策としては、肌の悩みには丁寧な保湿などスキンケアを徹底し、勇気を出してファンデをやめて、気になる部分だけコンシーラーでカバーすること。 ひでこ: ファンデをやめるって断捨離的な発想ね。 化け子:世の中にはメイクさえすればきれいになると思い込んで、スキンケアをおざなりにしている人が多いんです。 ひでこ:土台となる肌の扱い方が雑だ、と。家の扱い方が乱暴なのと一緒だわ(苦笑)。 化け子:お上手!スキンケアをするときは絹ごし豆腐を扱うように丁寧に肌に触れる。それだけで、肌の調子がまったく変わってきますよ。 ひでこ:年齢を重ねた人ほど土台が揺らいでくるから、スキンケアは大切ですね。 化け子:まさに!メイクも若い頃と同じやり方ではNG。私はこれからも年代に合った最適解を、自分を実験台に研究して発信し続けていくつもりです。 ひでこ:年齢とともに私たち自身も変化し、学びも分かち合いたいことも増えていく。化け子さんも私も、一生引退することはなさそうね! 子ども2人のためにも生き残らなきゃ!の覚悟で、ベテラン・ヘアメイクのプライドを断捨離。――化け子 大人になるほど立場の断捨離には葛藤がある。でも得られる果実は大きいの。――ひでこ <教えてくれた人> ・やましたひでこさん 断捨離(R)提唱者。1954年、東京生まれ。子育てや介護を経験した後、ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」から着想を得た「断捨離」理論を構築。レギュラー出演中のBS 朝日『ウチ、“断捨離(R)” しました!』(毎週火曜夜9時)は放映200回を突破! ・ヘアメイク職人 化け子(岸 順子)さん メイクアップアーティスト。1966年、岡山生まれ。YouTube チャンネル「ヘアメイク職人_ 化け子 の駆け込み寺」で大人気のYouTuber。チャンネル登録者数は35万人を突破(2024年3月現在)。20歳の息子と17歳の娘のひとり親でもある。 参照:『サンキュ!』2024年6月号「断捨離(R)トーク ひでこの部屋」より。掲載している情報は2024年4月現在のものです。 編集/サンキュ!編集部
サンキュ!編集部