20歳女子レーサーがダットサン「フェアレディ」で旧車レース初体験! 予選で堂々のクラス1位を記録して臨んだ決勝は…?【令和女子旧車に乗る_番外編】
予選でクラス1位、総合4位の好タイムを記録
そして迎えたJCCA筑波ミーティング当日。朝から予選が順次スタートし、佐々木さんの出場するSレースも予選開始となった。 S75-2クラス秋田さんの510「ブルーバード」がダントツの1分4秒965というタイムでポールポジションを獲得。そこから1分9秒台までの間で21台がコンマを争う接戦の中、予選周回11周目で1分6秒438という好タイムを出した佐々木さん。年式の新しいクラスとの混走のなか、年式の古いS68-2クラスで1番、総合でも4番手というポジションをゲットする。SPSROCの大村さん、チームをサポートする元F3ドライバー萩原英明さんも、これはいいねと笑顔を見せる。 「予選ですがじつは思い通りには行きませんでした。3~4周でピットに戻るつもりでしたが、気合いが空回りしちゃって何度もシフトミスを繰り返してしまい、うまくまとめられずに、最後に1周アタックにかけました。その時は自分の思ったものに近い走りができました」
ライバルたちも色めき立つ
JAF公認のJCCAヒストリックカーレースにおいて、予選でクラスポールポジション、総合でも4位というタイムを出したニューフェイスに、パドックの他ドライバーたちも色めき立つ。 「私はSRファンですからね、SRが速いことを証明してくれて嬉しいですよ」 と言いながらも、コンマ4秒差に悔しさを滲ませたのは、総社オート510ブルーバードのドライバー日下恭一郎さん。じつは自身の愛車はSRだという。 また、長年ここ筑波でN1のAE86コースレコードを保持していた、ゼッケン65下平さんもこうコメントしてくれた。 「予選時、前を走っていたのですが、正直どこかで追いつけるだろうなと思っていましたが、あれ? 追いつかな~い! でした(笑)。VITAでの実績もあるし、きちんと乗れてるドライバーさんですね」
スプリントのSレース決勝、スタートで力みすぎた?
JCCA筑波ミーティングのSレース決勝を控えて、コース上に並んだマシンたち。2列目グリッドに並んだ佐々木さんのSRフェアレディに、レジェンドドライバーの柳田春人さんが 「SRでこのポジションはすごいよ! 速いね」 と声をかける。「Zの柳田」として有名な柳田さんであるが、もともとレースデビューはSRであり、そのレースの優勝からプロの道へと進んでいるのだ。 さて、シグナルが赤になり、ブラックアウトでスタートする全車。一瞬、車体を弾ませたように見えた佐々木さんのSRであったが、どんどん後続車両に追い抜かれていく中、取り残される。 「回転数を6000くらいに合わせようとアクセルを調整しましたが安定せず、そのままブリッピングで調整してクラッチを繋いだ瞬間の感触は良かったのですが、そこからアクセルをガバッと踏んでしまいエンストしてしましました。すぐにエンジンはかかったのですが、焦っていたこともあり、またアクセルを踏み込み過ぎてしまい再度エンストしてしまいました」 じつは2回のエンストをしていたという佐々木さん、3度目のリスタートでようやく無事発進できたという。
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