エリート銀行員より零細企業のオーナーが裕福な理由「最強の不労所得」
無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。雇用義務は65歳までなので、2つ目の稼ぎ口がない人は下層老人まっしぐら。株や為替の乱高下で新NISAも怖い。そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』から稼ぎ口のタネを見つけて、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』で、月10万円以上の副収入を誰でも得られるメソッドを公開しています。6000名を超える受講者を成功に導いた新しい働き方を手に入れましょう! ● 会社員になくて富裕層にあるものとは? 30年近い銀行員生活で得た一番の収穫は、「最強の不労所得」でした。おかげで、FIREできる資産を5年で築け、50歳でセミリタイアしました。教え子も「最強の不労所得」を獲得し、収入が倍増する人が続出しています。 きっかけは、銀行の同僚と法人融資先のオーナー社長の格差に気づいたこと。私の職場では、順調に行けば30歳で年収1000万円、40歳で1500万円を超えるので、生涯賃金は5億円超です。それだけ稼げば1億円は貯まって、上位3%の富裕層になれるはずです。 ところが誰も、富裕層入りできなかった。同僚は、旧帝大や早慶上智、GMARCHや関関同立の出身です。そんな優秀な高給取りが富裕層になれないなんて、何かがおかしい……。 好対照なのは、法人融資先のオーナー社長。私はソムリエなので、数百名のオーナー社長とワインを酌み交わしました。公私ともに親しくなってわかったことは、同僚と比べてはるかに裕福で、生活の質が高かったということ。しかも、オーナー社長の9割は一流大学を出ていませんでした。 融資先からは決算資料をもらうので、私はオーナー社長の報酬を知っていました。上場企業は別として、零細企業のオーナー社長の大半は、私の同僚より安月給でした。それなのに豪邸に住み、外車を乗り回し、高級グルメを楽しんでいる。この差はいったい何なのか……。 ● 税率が3分の1になり、出費を経費化できて、補助金までもらえる 法律の知識と、財務・税務・宅建・FPの資格で身につけた智恵が、ここで役立ちました。会社員になくて富裕層にはある、3時間と7万円で買える「最強の不労所得」に気づいたのです。 社長の豪邸も高級外車も、社長の私有ではなく、法人の所有でした。ここが肝心。たとえば家賃30万円の豪邸も、社宅化すれば10万円で借りられます。車も仕事や通勤で使えば、度を越さない限り休日にゴルフで使っても咎められません。 それでは会社が損する、と思われたかもしれません。その通りで、税法上は損金になるので会社の儲けがなくなる。つまり、税金がゼロに近づくのです。不思議なことに手許にお金は残ります。 会社員や公務員には、こんな芸当はできません。たとえば、自宅の新築に2200万円かかったので毎年100万円づつ22年間所得控除して、税金と社会保険料を下げてくれと掛け合っても、一笑に付されます。ベンツを買って通勤したら、所得控除が認められて税金と社会保険料が安くなった、というエピソードも聞いたことないですよね。 自宅や車だけではありません。旅費や通信費、交際費やランチミーティング代なども、赤字が出ない範囲で損金にして、オーナー社長は節税していました。私もよく、高級フレンチや料亭に招かれましたが、領収書の宛名は常に社長の会社名でした。 税務と財務に詳しい方は、「最強の不労所得」の正体に気づいたと思います。答えは「法人による節税」です。法人は3時間と7万円で作れます。それだけで税率が3分の1に減り、出費を経費化して節税できて、多種多様な補助金までもらえる。これほどの不労所得はありません。 ● あなたが生み出す価値は給料の3倍に匹敵する! 次のように言う人もいます。 「法人住民税や税理士費用で節税どころか赤字だ」 「扶養控除が受けれず、社会保険も家族が払うことになる」 「会社員や公務員が法人を作るなんてムリ」 「法人を作れても、事業や商売なんてムリ」 「そんな旨い話があるわけない」 どれも近視眼的で、その先に広がるブルーオーシャンが見えていません。法人化した瞬間に、会社法や法人税法といった「サラリーマンとは別次元の法令が適用される」ことを、知らないのでしょう。 それ以前に、「自分にはムリ」的な発想自体が、自分の実力を見くびりすぎている。そう思う癖がある人は、「サーカスのゾウ」になりかねません。 サーカスのゾウは、ロープで杭につながれてじっとしている。杭を引っこ抜くだけの力を持っているのに、なぜその力を発揮して逃げ去らないのだろうか? 答えは簡単。 「自分にはたいした力がない」と思い込んでいるからだ。 ゾウは子どものころ、鎖で杭につながれて毎日を過ごす。小さいのでたいした力がなく、杭を引っこ抜くことができない。ゾウは大きくなってからも、その思い込みにとらわれ続ける。調教師はそれを知ってるから、鎖のかわりにロープを使って象を杭につなぎとめる。大きなゾウにとって、杭を引っこ抜くくらいたやすいはずだ。しかし、ゾウは「自分にはたいした力がない」と思い込んでいるから、何もせずにじっとしている。(『自分を磨く方法』アレクサンダー・ロックハート著、弓場隆訳、ディスカバー・トゥエンティワン) 3年以上働いた人は、本当は給料の3倍の価値を生み出しています。残りの3分の2を資本家や経営者、国や自治体(税金や社会保険料)に抜き取られているにすぎません。つまり、法人化して自分でやれば、今の3倍稼げるということです。 もちろん、給料以上の価値を生み出せない人も2割はいるでしょう。給料泥棒ですから、「もっと成果を出せ!」と上司から絞られているはずです。 でも残りの8割は、本当は凄いのに、気づいていない。サラリーマンになる教育を受け、サラリーマンとして職場で飼いならされてきたのですから、無理もありません。 では、どうすればよいのか。最初に自分の価値観を言語化してください。その価値観をもとに「やりたいこと」を言語化します。仕事でも、趣味でも、何でも構いません。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』を使えば、あっという間です。 次に、言語化した「やりたいこと」を収益化します。副業未満の「副業ごっこ」から始めれば、副業禁止に違反しません。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい』の手順通りやれば確実です。あとは、じっくり育てて法人化するだけ。再現性があるので、あなたにも、きっとできます。 **本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。
坂下 仁