天皇陛下64歳誕生日会見(全文) 能登半島地震の犠牲者に哀悼の意 ご家族への思いも
日本赤十字社への就職に関しては、愛子は先年の記者会見のときにも、「自分の住んでいる街であるとかないとか関係なく、人の役に立とうと懸命に活動している災害ボランティアの姿に非常に感銘を受けました」と申しましたように、人のために何かできればという思いを以前から持っていたように思います。そのような中で、愛子は、昨年には私や雅子とともに、日本赤十字社から日赤の行っている様々な活動についてのお話をうかがったり、日赤本社で開催された関東大震災時における日赤の救護や医療活動などの展示を見にうかがう機会がありました。 このようなことを通じて日赤の活動に携わることで、少しでも社会に貢献したいという気持ちを強く持つようになったと思われ、私たち家族ともよく話し合い、日赤で勤めることを希望いたしましたところ、日赤側にも快諾していただいたことはとてもありがたいことでした。 愛子には、この4月から日赤の一員として、多くの人のお役に立てるよう努力を続けてほしいと思いますし、社会に出ると大変なこともあるかもしれませんが、それを乗り越えて、社会人の1人として成長していってくれることを願っております。 愛子には、これからもいろいろな方からたくさんのことを学び、様々な経験を積み重ねながら視野を広げ、自らの考えを深めていってほしいと願っています。また同時に皇族としての仕事も増えてくると思いますが、今後も思いやりと感謝の気持ちを持ちながら、皇室の一員として一つ一つの務めを大切に果たしていってもらいたいと思います。 その過程で、私たちで相談に乗れることはできる限りしていきたいと思います。皆さまには、これまでも愛子に温かいお気持ちを寄せていただいていることに、心から感謝しております。今後とも、愛子を温かく見守っていただければ幸いに思います。
悠仁さまは今年18歳「頼もしく思っています」
悠仁親王は今年18歳となり、成年を迎えます。小さいときから、おいとして成長を見守ってまいりましたが、近ごろは地方や都内への訪問であったり、外国の方々との交流であったり、少しずつ皇室の一員としての務めを果たしてくれていることを頼もしく思っています。 会った時などには、トンボの話や野菜の栽培、またクラブ活動として行っているバトミントンの話など、生き生きと話してくれますので、充実した日々を送っているのではないかと思います。これから大学への進路についても考えを深めていくことになると思います。本人が関心を持ち、学びたいこと、やりたいこともあると思いますので、自身の将来をしっかりと見つめながら、実り多い高校生活を送ってほしいと願っております。