<速報>マー君、7回6奪三振1失点で幸運な4勝目!
ヤンキースの田中将大(26)が10日(現地時間9日)、ヤンキースタジアムで行われたインターリーグ(交流戦)のナショナルズ戦に先発、7回を投げて、5安打1失点6奪三振の内容で今季4勝目を手にした。タイガースで、2年連続最多勝を獲得しているサイヤング投手右腕、マックス・シャーザー(30)と、堂々の投げ合いを演じて1-1のまま7回に降板。その裏、チームは相手の守備の乱れから打者9人を送る攻撃で、大量得点を奪い、田中は、好投が報われる幸運な形で勝利投手となった。両リーグの本塁打トップを走っているハーパーに同点20号を許したが、最速は152キロをマーク。ボールを低めに集め、ストレートよりもカット、スプリットを多く使って無四球に抑える丁寧なピッチングが光った。ヤンキースは7連勝。
復活の真価の問われるマウンドだった。右手首炎症と右前腕部の違和感から4月下旬に登録抹消されて、3日のマリナーズ戦で7回1失点の素晴らしい内容で復活を印象づけたマー君の中5日での復帰2度目の登板。その右肘の回復状態も含め、今後、ローテー投手として本当に信頼できるのかどうかを問われる先発だった。 立ち上がりは完璧だった。ポンポンとアウトをとって、両リーグ最多本塁打19本、打率.326を誇る22歳のハーパーを迎えたが、外へスプリットを落としてセカンドゴロ。ハーパーの打席では、ストレートは151キロを記録した。二回も一死からロビンソンをスプリットでスイングアウト。丁寧に低めにボールを集めて、また3人でイニングをまとめた。 「テンポよくいきたい」と、この試合のテーマを語っていた通り、球数は多くなっているが無駄なボール球はない。 前回の復帰戦では右打者のインサイドに使う新球、スライダーの「フロントドア」が効果を生んだ。三回、先頭のデスモンドに追い込んでから、その新球、スライダーの「フロントドア」を使った。手が出ないコースに決まったが、ジャッジはボール。それでも151キロのストレートを見せて最後は、スプリットで三振。エスピノザもスプリットで連続三振。テイラーも中飛に打ち取り3回までパーフェクトピッチングである。 3回、先頭のドリューが右超えに8号ソロで、マー君に先制点をプレゼント。6連勝と好調のヤンキースが先に均衡を破った。 4回、エスコバーに初球の外のカットボールをセンター前は弾かれ無死のランナーを出すが、続くレンドンを6-4-3の併殺に打ち取った。しかし、要注意バッターのハーパーに手痛い同点20号を浴びる。ボールワンから148キロのストレートは低めにコントロールされていたが、5月の月間MVP打者のバットは、マキャナンが外に構えたミットからコースが少しだけ中へ入ったミスを見逃さない。打球はバックスクリーンへ。マー君は納得のいかない顔を浮かべた。 5回にロビンソンを見逃しの三振に打ち取った外のストレートは152キロをマーク。ハーパーに打たれた動揺はなく3人で締めチームの反撃を待つ。