<速報>マー君、7回6奪三振1失点で幸運な4勝目!
「その日の調子と相手の反応を見てどのボールを使うかを決めていかねばならない」 メジャーに詳しい評論家の与田剛氏は「右肘への不安は、簡単に消えない。今季は、その日の調子や相手チームの傾向などを見ながら、毎回、ピッチングスタイルが変わっていくのかもしれない。対応力の高さを活かし、毎回、新しい形のマー君が見れるとも言える」と分析していたが、マー君も、登板前に「「その日の調子と相手の反応を見てどのボールを使うかを決めていかねばならない」と語っていた。 この日は、ストレートよりも、カットボールを多用、スプリットも惜しむことなく使っていた。また復帰戦の前回とは違うパターンである。おそらくネショナルズ打線は、マリナーズ戦との傾向の違いに戸惑ったのだろう。もう円熟の域のピッチングと言ってもいい。 6回も二死からエスコバーに甘く入ったスライダーの「フロンドア」をレフト線に運ばれ得点圏にランナーを進めたが、レンドンをピッチャーゴロ。ピンチを脱した。 今季、防御率、1.85のサイ・ヤング賞投手、シャーザーを打ちあぐむヤンキースは、6回一死一、三塁の勝ち越し機に、ベルトランがセンターへ弾き返したが、チャージしてきたテイラーがスライディングしながら好捕(記録はセンターゴロ)。ホームが遠い。 田中は、7回に注目のハーパーを先頭打者に迎えたが、追い込んでから、なんとセーフティーバントの奇行。それがファイルとなって三振となったが、それほど、マー君の攻略を困難と認めたのだろう。二死からロビンソン、ラモスに連打を許す。二死一二塁となったが、デスモンドを中飛に打ち取り得点を許さなかった。球数は87球。ベンチに戻った田中は、首脳陣と握手。素晴らしい内容でマウンドを降りた。 ヤンキースは、その裏、シャーザーを攻め、二死一、二塁から、A・ロッドの一打がショートの左を襲った。ナショナルズのショート、デスモンドは、飛びついてとったが、一塁は間に合わないと見て三塁へ送球。それがサードベースへ滑り込んだ走者に当たって、ボールが観客席に向かって、転がる間に、フローレスが一気にホームを踏んだ。デスモンドには、野選失策が記録された。 シャーザーをマウンドから引きずり下ろし、さらに二死満塁と続いたチャンスにマッキャンが、一塁線を破る2点タイムリー。ベルトランも続き4点目。この下位、打者9人を送り込む攻撃で、5-1とリードを広げ、マー君に勝利投手の権利をプレゼントした。8回にも、ドリューのこの日2本目となる9号ソロで1点を加え、マー君の後をベタンセス、シュリーブ、ミラーとつなぎ、6-1のスコアで勝利のハイタッチ。マー君は今季4勝目。チームは7連勝となった。