JAXAを退職する若田光一宇宙飛行士が記者会見 今後は民間から宇宙開発に貢献
3回の宇宙飛行で搭乗したスペースシャトルが退役した後の2013年11月、ロシアの宇宙船「ソユーズTMA-11M」に搭乗してISSに向かった若田さんは2014年5月までの半年間にわたる2回目の長期滞在を行いました。後半の第38次長期滞在では日本人初のISS船長(コマンダー)に就任し、ISSに滞在しているクルーの指揮を執る重要な任務に就いています。 そして2022年10月、若田さんはNASAの「Crew-5」ミッションでミッションスペシャリストとしてスペースXの宇宙船「クルードラゴン」に搭乗し、2023年3月までの5か月間にわたる3回目のISS長期滞在を実施。これまでJAXAの宇宙飛行士として幾つもの“日本人初”を記録してきた若田さんも船外活動はまだ経験したことがありませんでしたが、このミッションではNASAのニコール・マン(Nicole Mann)宇宙飛行士とともに合計2回の船外活動を行い、増設作業が進められていた新型太陽電池アレイ「iROSA」を取り付けるための架台を設置しました。また、13年前に完成に立ち会った「きぼう」でも実験などを行っています。 2024年3月29日時点での若田さんの通算宇宙滞在時間は504日18時間35分、通算ISS滞在時間は482日15時間57分で、どちらもこの時点で日本人宇宙飛行士の最長記録となっています。 Source JAXA - 若田光一宇宙飛行士の記者会見(YouTube) JAXA 有人宇宙技術部門 - 若田 光一 宇宙飛行士
sorae編集部