若者や外国人観光客らが渋谷で年越し カウントダウンイベントは中止、厳重警備の中で歓声
年越しの瞬間を繁華街で大勢の人たちと迎えようと、大みそかの12月31日夜から1月1日未明にかけて、JR渋谷駅前のスクランブル交差点周辺には多くの若者や外国人観光客らが集まった。ただ、コロナ禍以前に行われていた渋谷カウントダウンイベントは今年も中止され、警察官らによる厳重警備の中で新年を迎えた。 【写真】新年を迎えた東京・渋谷のスクランブル交差点 「ウォー!」。大みそかから元旦へと日付が変わる瞬間、スクランブル交差点周辺では大きな歓声が上がった。歩行者用信号が青に変わって群衆が動き始めると、警察官が誘導の笛を鳴らし、「立ち止まらないでお進みください」と懸命に呼び掛けた。一部の人たちはその後も大声を出し続けたが、すぐに警察官らが駆け付け、喧噪は10分ほどで収まった。 一帯では混乱を防ぐため、渋谷のシンボル「ハチ公像」が白い囲いで封鎖された。また、渋谷センター街では、「立ち止まれません」と書かれた幕が掲げられ、警察官らが「立ち止まれません」「前へ進んでください」と誘導した。 カウントダウンイベントは2016年から「渋谷カウントダウン実行委員会」によってスクランブル交差点で開催されていたが、新型コロナウイルスの流行を受け、2021年以降は中止が続いている。(文・写真 相川直輝)