【陸上】世界陸上代表・丸山優真「最大限やってきた」田上駿「優勝を第一目標に」/日本選手権混成
◇第108回日本選手権・混成競技(6月22、23日/岐阜メモリアルセンター長良川競技場) 五輪シーズンにキングとクイーンの座に就くのは!?丸山優真、山﨑有紀が連覇に挑む/日本選手権混成 パリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権・混成競技を前日に控える6月21日、岐阜市内で出場選手が前日会見に登壇した。 男子十種競技で前回優勝の丸山優真(住友電工)。昨年はアジア選手権も制し、ブダペスト世界選手権にも初出場を果たした。 「昨年から五輪出場に向けて頑張ってきた」と丸山。ただ、4月末のマルチスターズ(イタリア)では膝を痛めて途中棄権に終わった。それでも、「すぐに切り替えて最大限できることを探してやってきました。後はそれを出すだけ」と強い気持ちを持つ。 特に「投てきの砲丸投、円盤投でベストが出ていて、やり投もベストが出そう」と手応えをつかんでいる。一方で膝の具合もあるため、「まず棒高跳で落ちないこと。走高跳と走幅跳がポイントになる」と語る。 冬にはエストニアに武者修行。「パリ五輪に出るために環境にもこだわってきた。意識も技術も変えられた」と話す。ブダペスト世界選手権では7844点の自己新。大舞台でも強さを見てきただけに、逆境に打ち勝つ姿を見せるだろう。 昨年のアジア選手権、アジア大会で日本代表となった田上駿(陸上物語)は「優勝を第一目標にやっていく」と初優勝への意欲を見せる。 昨年10月に、長年苦しんできた足首を手術し、「リハビリを経て順調にトレーニングを積めています」と言う。今季は「基礎体力作りをベースにして、ウエイトトレーニングなどで体重を増やしてパワーを上げてきた」と話し、「1日目の最初の3種目(100m、走幅跳、砲丸投)でペースを作りたい」と思い描いている。 「勝負所の強さが持ち味。1種目ずつしっかり集中してこなしていけばパフォーマンスが上がる」と力強く語った。 日本選手権混成の十種競技は1日目に100m、走幅跳、砲丸投、走高跳、400m、2日目に110mH、円盤投、棒高跳、やり投、1500m行われ、大会の模様はライブ配信される。
月陸編集部