【有馬記念 枠順の明暗】ダノンデサイルは❶枠①番 横山典騎手ニッコリ「よかった、豊さんの隣で」
19日午後の公開枠順抽選会で日本ダービー馬ダノンデサイルは、先輩ダービー馬ドウデュースを横に見る最内❶枠①番へ。過去の有馬記念で連対率2位(20・9%)を誇るラッキーナンバーを手にした。右手で迷いなく選んだ横山典騎手は「よかった、豊さん(武豊騎手)の隣で」とニッコリ。有馬記念に初めて管理馬を送り出す安田調教師は「レースに向けて集中力も高まっているので。このまま日曜まで精神面の調整をして、いい状態でレースを迎えたいと思います」と気を引き締めた。 折り返し地点の8番目で順番が巡ってきたアーバンシックは❷枠③番。全68回のうち、最多10勝を挙げる絶好枠をゲットした。昨年、スターズオンアースで❽枠⑯番を引いて苦笑するばかりだったルメール騎手は「豊さんの隣です」と破顔一笑だ。この秋は春から見違えるような急成長を遂げ、セントライト記念、菊花賞と連勝。年長馬との初対戦になるが、鞍上が「秋から良くなってきたし、菊花賞でもいい競馬をしてくれた。有馬記念でもいい結果を期待している」と話せば、武井調教師も「状態は菊花賞と同じか、少し上がった状態でいけるので楽しみ」と力を込めた。グランプリで好成績を残す菊花賞馬と名手のコンビが、大一番をさらに盛り上げそうだ。 64年ぶり史上2頭目の3歳牝馬戴冠を目指すレガレイラは、3番目の抽選で木村調教師が❹枠⑧番を引き当てた。「どの枠でもラッキーナンバーなので。この秋、レガレイラらしい走りを見ていただけていない状況なので、ラストに何とか巻き返したい」とトレーナーは力を込めた。 4年連続出走のディープボンドは、過去4年で最多の2勝を挙げている❺枠⑨番に決定。「ピンク(❽枠)以外ならどこでもいいかなと思っています」と事前に話していた幸騎手がカプセルを引き、「ホッとしました。スタミナを生かしたボンドらしい競馬をしたいです」と力を込めた。 プログノーシスは初コンビとなる三浦騎手自らカプセルを引き、❺枠⑩番からスタート。鞍上は「偶数を引けたので、あとは当日を楽しみに迎えたいと思います」と気を引き締めた。初の中山芝2500メートルになるが、中内田調教師は「馬のリズムを重視して運んでもらえれば距離は大丈夫かなと思います」と語った。 ジャスティンパレスは❻枠⑪番。クジを引いた坂井騎手は「まあまあ(の枠)ですね。少しゲートの難しいところがあるので、そこに全神経を集中したいです」と語った。過去2年は、ともに❺枠⑩番で7、4着。杉山晴調教師は「秋3戦目ですが、状態はどんどんと上がっています」とVを意識する。