7&iHD、クシュタールの提案は議論を行うための根拠・材料なし
(ブルームバーグ): セブン&アイ・ホールディングスは、カナダのコンビニエンスストア大手アリマンタシォン・クシュタールが買収提案を続けると公表したこと受けて、同社の提案は実効性の伴う議論を行うだけの根拠・材料を提示していないとのコメントを発表した。
7&iHDは6日に、買収提案に対して賛同しかねるとの見解を示していたが、改めてクシュタールの提案は「当社の潜在的な株主価値の短中期的な実現について著しく過小評価」していると述べた。またクシュタール側が秘密保持契約(NDA)の締結を提案したが受け入れられなかったと言及したことについては、過小評価こそがNDAの署名に応じていない理由だとした。
7&iHDは同社の価値を十分に認識し、規制上の懸念を払しょくする提案であれば、引き続き真摯(しんし)な協議に応じる用意があるとした。
クシュタールは9日朝に公表したコメントで、7&iHDが友好的な協議を拒否したことを遺憾に感じているとした上で、買収に必要な資金調達で十分な余力があるほか、規制当局の承認確保に必要な事業の切り離しの検討で7&iHDと協力する考えも示していた。
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Koh Yoshida