【チャンピオンズC】話題沸騰の全頭診断! 砂の頂上決戦に不可欠な要素は?/坂上明大の重賞血統査定
配合コンサルタントとして活躍する坂上明大氏が重賞の血統傾向を徹底分析。出走予定馬の適性を査定し、好走馬をあぶり出す。今週はエリザベス女王杯の登録馬全馬をチェック! 【評価は★5つが満点】 ※適性評価=血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価 ※素質評価=血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価
<チャンピオンズCの血統傾向>
中京ダート1800メートルは直線距離が410・7メートルと東京競馬場に次ぐ長さがある反面、コーナーでは減速が求められやすいため、芝中距離競馬のような機動力が求められやすい舞台。そのため、キングカメハメハなどが持つ機動力に優れたNureyevの血の活躍が目立ち、芝中距離向きのサンデーサイレンスの血の活躍が目立つ点も大きな特徴です。北米血統主体のスピード馬よりも、日本血統や欧州血統のような芝中距離向きの配合馬に向く舞台といえるでしょう。
アーテルアストレア
母スターズインヘヴンは2018年マーチS勝ち馬センチュリオンの半妹。ワンペースな馬が多いリーチザクラウン産駒ですが、本馬やクラウンプライドは母方にKingmamboやホワイトマズル、サンデーサイレンスを併せ持った芝中距離的な機動力に優れた配合形で、本馬自身も中京ダート1800メートルで4勝を挙げています。牡馬の強豪相手でどうかですが、適性面に関しては高く評価できる一頭です。 適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★
ウィルソンテソーロ
母チェストケローズはアメリカ産のUncle Mo産駒。本馬はキタサンブラック産駒のダート中長距離馬で、フェブラリーS(24年8着)よりもチャンピオンズC(23年2着)向きの実力馬です。馬群でもまれる競馬に対応できる点も大きな強み。ただ、昨年のチャンピオンズCでも出遅れているように今年もゲートは課題となりそうです。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★★