バーさながらのスタイリッシュな空間で本格派寿司コースをご堪能あれ
大トロかと思ったら霜降り牛だった。コースの目玉は牛肉……⁉
コースはおまかせ2種のみ。「おためし」として16品8,800円のコース(それでも品数多い)と、お店の真骨頂を堪能できる20品14,300円のコースがあります。
猫田さん「前までは8,800円1本だったのですが、接待利用のお客さんから「もうちょっと値段張る方が恰好がつくから高いコース作って」とオーダーが多かったそう。まさかの逆クレームですね!」
今日は14,300円コースから数品をご紹介。松茸の土瓶蒸しに始まり、赤海老ウニソースと高級食材の2連発。そしていきなり取り出したのは……。
脂が乗りに乗ったマグロの大トロかと思いきや「黒毛和牛です!」。実はこのコースのウリが「牛しゃぶ」と「肉寿司」だそうで、まずは牛しゃぶから。すっごいサシが入ったロースを分厚く切り分けています。
肉は鹿児島産黒毛和牛のロース。すでに低温調理済なので、本当は火を通さなくても食べられるそうです。
鰹と昆布の出汁を沸かして、さっと肉をくぐらせます。西見さん、「しゃ~ぶしゃ~ぶ♪」と言いながら箸を動かしていますが、カウンターなのにこんなフランクな寿司屋さんってあんまりないですよね(笑)。
ピンク色になったら、くるくると巻いて鍋の出汁に浸します。上にはワサビ。この一皿で1,000円はしそう(下世話ですみません)。
出汁をすすると利尻昆布の旨みが前に来て、和牛香もしっかり感じられ、汁物としても楽しめます。肉はしっとりとやわらかく、けっこうな厚みがあるのに口の中ですっととろける。あと3~4枚は欲しいところですが、次々出てくるので1枚が適量なのでしょう。
最近流行りのアワビ肝ソースも、「まつい」流に一工夫
むむっ。和牛の後に登場したのはアワビ様ではありませんか。こちらは、アワビの酒蒸し肝ソース。けっこう最近の寿司屋さんではこの料理を見るんですが、こんなに厚切りにしているのは初めてです。普通はもっと薄~くスライスしています。「食べ応えあった方がいいでしょ。ブツ切りしちゃってます!」と西見さん。やわらかいので余裕で噛み切れます。